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■用語 声帯ポリープ様変性 [用語(さ行)]





[かわいい]声帯全体がむくむ疾患で、声がれなどが発生
 声帯ポリープ様変性とは、声帯が全長にわたって水膨れのようにむくんで、はれた状態になる疾患。ポリープ様声帯とも呼ばれます。
 声帯は、のど仏を形成する甲状軟骨の中にある縦16~20ミリ、横10ミリ、厚さ3ミリほどの細長い粘膜とその回りにある結合組織に包まれた帯状の器官。左右1枚ずつ、計2枚の対になっています。
 声の元になる音は、左右2枚の帯状声帯の声門が男性で毎秒100回、女性で毎秒250回左右に開閉して振動を生じ、その振動の響きや音色が口や鼻の中で変えられて実際の声になるのです。また、声帯は、飲食物が誤って肺に入らないように閉じて誤嚥(ごえん)を防ぎ、肺炎を起こさない役目も果たしています。
 この声帯全体が病変になり、水膨れのようにむくんで、はれた状態になるのが、声帯ポリープ様変性です。多くの場合、病変は左右両側の声帯に生じます。
 一方、声帯のふちに小さな、いぼのような突起ができる声帯結節や、声帯結節が大きくなってキノコ状になる声帯ポリープは、声帯の一部に限られた病変です。
 声帯ポリープ様変性は、声帯の粘膜の下にある固有層に浮腫(ふしゅ)状組織がたまるために生じます。
 それにより、声がれ、すなわち嗄声(させい)が起こります。多くは、通常の声よりもずっと低音のガラガラとしただみ声となり、また、のどの乾燥した感じや違和感が継続するようになります。
 さらに重症化すると、固有層の浮腫状組織が増えて、のどをふさぐようになり、息苦しさを覚えるようになります。さらにほうっておくと、呼吸困難にまで進行することがあるので注意が必要です。
 声帯ポリープ様変性の原因は、喫煙や飲酒などによるのどの刺激と、声の出しすぎなどによるのどの酷使にあります。とりわけ、発症者にヘビースモーカーが多いことから、喫煙は大きな原因と考えられています。軽度の場合、禁煙だけでも症状が改善されることがあるほどです。
 声がれなどが2週間以上改善しない場合には、とりわけ喫煙者は喉頭がん(声門がん、声門上がん、声門下がん)の可能性も念頭に入れて、耳鼻咽喉(いんこう)科を受診することが勧められます。
[かわいい]声帯ポリープ様変性の検査と診断と治療
 耳鼻咽喉科の医師による診断では、喉頭ファイバースコピー検査、喉頭ストロボスコピー検査で声帯を観察し、水膨れのようにむくんで、はれた状態を確認することにより、容易に判断できます。喉頭がんを疑う声帯の所見がある時には、組織を採取して調べる病理組織検査を行います。
 耳鼻咽喉科の医師による治療では、まず禁煙に取り組んでもらいます。禁煙が達成されるだけでも、声帯のはれが軽度の場合は症状が改善されることがあります。
 また、消炎剤の投与やステロイドホルモンの吸入(ネブライザー)治療が効果を示すこともあります。
 声帯のはれが中程度から高度なものでは、保存的治療は無効なことが多く、声帯粘膜下の浮腫状組織を取り除く喉頭顕微鏡下手術を行います。
 手術は全身麻酔で行うため、入院が必要です。また、病理組織検査で悪性化の有無をチェックするので、喉頭がんとの区別も同時に可能になります。手術の後には声帯の傷の安静のために、1週間前後の沈黙期間を設けます。
 再発防止のため、禁煙をすることが大切で、飲酒を控えたり、大声を出しすぎてのどを酷使しない心掛けも必要です。




■用語 新生児涙嚢炎 [用語(し)]





[目]生まれ付き涙の排出がうまくいかないために、涙が集まる涙嚢に炎症が起きる疾患
 新生児涙嚢(るいのう)炎とは、生まれ付き涙の排出がうまくいかないため、目の内側と鼻の間で、下まぶたに近い部分にある涙嚢という袋に炎症が起きる疾患。
 涙は目じりの側の上まぶたの外方にある涙腺(るいせん)で作られ、それが常に結膜や黒目の表面を潤して、上まぶたと下まぶたの内側の縁に各1個ずつある涙点から涙小管と呼ばれる細い管に入って、涙嚢に集まります。さらに、鼻涙管を通って鼻腔(びこう)に抜けて出ます。
 ところが、新生児によっては、鼻涙管から鼻腔に通じる部分に膜のようなものが残っていることがあります。これを先天性鼻涙管閉塞(へいそく)と呼び、涙が鼻に流れることができないため、目にたまり、外にこぼれます。
 涙嚢にいつも涙がたまるようになると、細菌が繁殖しやすくなるため、炎症を起こすことがあります。これが新生児涙嚢炎です。新生児はもともと鼻涙管が細いため、鼻涙管閉塞を起こしていない正常な新生児が新生児涙嚢炎になることも、よくあります。
 新生児涙嚢炎が進むと、涙嚢の部分がはれて、触ると痛がり、目やにが多く出ます。涙嚢を圧迫すると、膿(うみ)が出てくることもあります。
 新生児が生まれて間もなくから目やにが多く、いつも涙を浮かべているような状態が認められた時は、お湯に浸した清潔なガーゼでこまめに目やにふき取り、様子を見守ります。こうしたケアで治まれば心配いりません。
 しかし、目がはれたり、赤くなったり、目頭を圧迫すると膿が出てくるようなら、眼科を受診することが勧められます。
[目]新生児涙嚢炎の検査と診断と治療
 眼科の医師による診断ではまず、目頭にある涙点から生理食塩水を注入する涙管通水検査を行います。正常であれば、生理食塩水が鼻の奥に通過してゆくことが確認できますが、生理食塩水が涙点から逆流する場合は、先天性鼻涙管閉塞であると診断することができます。
 さらに、逆流した生理食塩水の中に膿が多く含まれている場合は、涙嚢炎まで合併していると判断できます。
 眼科の医師による治療では、抗生物質の点眼や内服を行います。点眼した薬をよくゆき渡らせるためと、たまった膿を排出する目的で、涙嚢のマッサージも同時に行うと効果的です。
 炎症がある程度治まっも、点眼は続けて行い、再発を予防します。
 根本的に治療するためには、鼻涙管閉塞を解消します。自然治癒も期待できますが、もし自然に開通しない場合には、ブジーという細い針金のようなものを涙点から挿入し、涙嚢から鼻涙管に通して、膜様の閉塞部分を突き破るようにします。
 この処置で鼻涙管が開通できないことがごくまれにあり、この場合は涙嚢から鼻腔へ涙の道を作る手術を行うこともあります。




■長寿日本、女性は3年連続で世界1位 男性は3位 [健康ダイジェスト]





 2014年の日本人の平均寿命は、女性が86・83歳、男性が80・50歳と、いずれも過去最高を更新し、女性は3年連続で世界1位に、男性も世界3位と、日本はトップクラスの長寿国となっています。
 厚生労働省によりますと、2014年の日本人の平均寿命は、女性が86・83歳、男性が80・50歳で、2013年に比べて女性は0・22歳、男性は0・29歳上回り、いずれもこれまでで最も長くなりました。 女性と男性の平均寿命の差は6・33歳で、2013年より0・07歳縮まりました。男女差は女性の延びの大きさに伴って拡大傾向にありましたが、2003年の6・97歳をピークに緩やかに縮まってきています。
 平均寿命が公表されている主な国や地域と比べると、女性は3年連続で世界1位で、スペイン、フランスが続いています。男性は2013年よりも順位が1つ上がり、香港、アイスランドに次ぐ世界3位で、日本はトップクラスの長寿国となっています。
 平均寿命が延びていることについて厚労省は、「医療技術の進歩で日本人の主な死因のがんや心臓病、それに肺炎などに対する効果的な治療ができるようになったことや、健康志向の高まりで元気なお年寄りが増えていることが背景にあり、今後、さらに平均寿命が延びる可能性はある」と分析しています。
 日本人の平均寿命が延び続ける背景には、心身ともに「若返っている」高齢者の存在があることが、専門家の調査でわかってきました。
 東京都新宿区に住む福屋智亘さんと(76歳)、妻の良子さん(76歳)は、毎週スポーツジムに通い体力を維持しています。福屋さんの歩く速度は秒速1・74メートルで、13年前に日本老年学会の研究グループが調査した60歳代後半の人より速く、身体機能が10歳以上「若返って」いることがうかがえます。
 福屋さん夫婦は体力作りに加え、日ごろからパソコンを使って調べ物をするなど好奇心を失わないよう心掛けているということです。「新しいことを覚えるのに時間がかかるか」、「予定や約束を忘れることがあるか」など合わせて14の項目を尋ねる認知機能を測る調査でも、2人とも10歳以上若返る結果となりました。
 福屋さんは、「趣味を楽しむには体力が必要です。わからないことがあるとすぐ調べ、新しい知識が入ってくるとワクワクします。これが若さの秘けつだと思います」と話していました。
 日本老年学会の研究グループが、都内のある地域の高齢者およそ3500人を対象に認知機能を調べた結果、今年と2004年を比べると、高齢者が5歳から10歳程度若返っていたことがわかったということです。
 高齢者の研究を続けている桜美林大学加齢・発達研究所の鈴木隆雄所長は、「今の60歳代から80歳代は、日本の高度経済成長とともに歩んできた世代で、食生活の改善や医療技術の進歩の恩恵を受けている。また、この世代は教育を受ける機会が広がり、生涯を通じて学ぶ意欲が高まっていることも若返りに影響している」と話しています。

 2015年7月30日(木)

■用語 角膜実質炎 [用語(か行)]





[目]角膜の中間層の実質が炎症を起こした時の総称で、先天性と後天性の別
 角膜実質炎とは、角膜の内部の実質が炎症を起こした時の総称。先天性のものと後天性のものがあります。
 角膜は、黒目の表面を覆う透明な無血管組織で、表面から角膜上皮、ボーマン膜、角膜実質、デスメ膜、角膜内皮という5つの異なった層からなっています。外界の光が目の中に入る入り口となるとともに、目の屈折力の約7割を担うレンズとしての役割も果たしています。
 三叉(さんさ)神経が多岐に分布し、知覚が非常に鋭敏であるという特徴があり、厚さ約0・5ミリながら目の中の組織を守るために膠原線維(こうげんせんい)というとても丈夫な線維組織で作られています。角膜の中間層の角膜実質は、その厚みの90パーセントほどを占めます。
 先天性のものには、先天梅毒による角膜実質炎があり、5歳から20歳で発症し、角膜が白く濁り、虹彩(こうさい)炎や歯の異常、難聴を伴います。発症の時期にずれはあるものの両目に起こり、最終的には角膜の軽い濁りと軽度から中等度の視力障害が残ります。
 先天性のものには、結核による角膜実質炎もあり、片目に起こることが多く、虹彩炎とともに角膜の濁りが限局的にみられます。濁りができるのは瞳孔(どうこう)の近くで、しかも炎症の消失後も強く残るので、視力はかなり落ちます。症状としては、涙が多く流れたり、光を異常にまぶしく感じたり、痛みが出現し、徐々に進行する視力低下が一般的です。
 後天性のものには、細菌、ウイルス、特にヘルペスウイルスの感染による角膜実質炎が多くみられます。症状としては、涙が多く流れたり、光を異常にまぶしく感じたり、痛みが出現し、視力も低下します。白目の部分の結膜が充血し、角膜は混濁して周囲から血管が侵入してきます。
[目]角膜実質炎の検査と診断と治療
 眼科の医師による診断では、目の表面を拡大して見る細隙灯(さいげきとう)顕微鏡を用いて角膜を丹念に調べます。症状からほぼ類推することができますが、特徴的な所見を示さない場合は、角膜の悪い部位をこすり取ったり、涙を採取したりして、原因を確定する血清学的検査を行います。
 先天梅毒による場合、梅毒反応検査が陽性になり、角膜実質炎のほかに歯の異常と難聴があれば、ほぼ確定できます。結核が疑われる場合、その検査をした上で角膜実質炎との関連を調べます。
 眼科の医師による治療では、原因によってそれぞれ異なった処置を行います。目を休ませて、体の休養をとることも重要です。
 原因が先天梅毒や結核の場合は、それぞれの治療を行います。同時に、ステロイド剤の点眼も行います。
 原因が細菌、ウイルスの感染による場合は、抗生物質、抗ウイルス剤などの点眼を行います。症状が強い場合には、結膜下注射や全身投与を行います。ステロイド剤の点眼を併用することもあります。角膜全体が混濁して視力障害が著しい時には、角膜移植を行います。