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■循環器系疾患の発症や重症化リスク、人工知能で予測 国立循環器病研究センターが計画 [健康ダイジェスト]





 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は、アメリカのIBMの「ワトソン」などの人工知能(AI)を使って、脳卒中や心筋梗塞などの循環器系疾患の発症や重症化のリスクを正確に予測する研究を始めたと発表しました。
 同センターはこの研究結果を基に、患者の治療に役立てたいとしています。
 医師がカルテに自由に書き込む患者の具体的な症状は、同じ症状でも「胸痛」「胸が痛い」などと異なる表現があり、自動的に集計するには難点がありました。
 今回日本IBMの協力を得て、言葉の意味や文脈を理解し、データの関連性などを分析できるワトソンを活用。脳卒中や心筋梗塞など脳や心臓の血管疾患の症状を示した患者で、治療の経過や結果がわかっている約1500人分の電子カルテを読み込ませ、自由記述を正確に識別できるようにしました。
 試しにワトソンで識別した「胸の痛み」や「呼吸の苦しさ」「むくみ」といった具体的な症状の情報を、既存のリスク評価基準と組み合わせて人間が分析したところ、脳卒中や心筋梗塞が起こる確率の予測精度を10~15%上げることができました。
 半年後をめどに約3000人分の電子カルテを読み込ませて、識別の正確さをさらに検証し、別のAIがどの症状が脳や心臓の血管疾患と関係しているのか関連性を調べます。将来的にはAIで自動的により高い精度でのリスク予測を目指します。
 同センターの安田聡副院長は、「予後の早期の診断や治療に役立てたい」と話しています。

 2017年5月3日(水)
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