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■アニサキス食中毒、海産魚介類の生食で急増 2016年に124件 [健康ダイジェスト]





 種々の海産魚介類の生食を介して、回虫類の一種であるアニサキスの幼虫が胃腸に寄生することによる食中毒の報告件数が、急増しています。
 厚生労働省の統計によると、2007年は6件だった報告件数は2016年に20倍以上の124件に増え、食中毒の原因物質としてはノロウイルスとカンピロバクター菌に次いで、アニサキスが3番目に多くなっています。「報告は氷山の一角」との指摘もあり、専門家が注意を呼び掛けています。
 アニサキスは、体長2~3センチの幼虫が魚介類の内臓に寄生し、鮮度が落ちると筋肉に移動しやすくなります。人がそれを生で食べると、数時間後から激しい腹痛や嘔吐(おうと)などの症状が現れます。
 原因食品はサバが最も多く、サンマやサケ、アジ、イカなどでも起こります。シメサバによる報告も目立つように、酢では予防できません。
 ここ10年ほどの報告件数の急増は、2013年から法令改正でアニサキスによる食中毒が届け出対象に明示されたのも一因ですが、背景にあるのが生の海産魚介類の流通の多様化。大手の量販店や鮮魚専門店が市場の競りを介さずに産地の業者から直接買い付ける「相対取引」などが盛んになり、消費者の口に入るまでの経路が複雑になっています。
 国立感染症研究所の杉山広・前寄生動物部第二室長が約33万人の診療報酬明細書(レセプト)のデータを使って推計したところ、年間発生数は約7000件に上りました。杉山さんは「アニサキスの食中毒を防ぐには加熱するか、マイナス20度以下で24時間以上冷凍すること」と管理の徹底を訴えています。
 海外では、生食用の魚の冷凍保存を義務付ける国もあるといいます。
 厚労省などは消費者に対して、鮮度のよいものを選ぶ、速やかに内臓を取り除く、内臓を生で食べないといった対策を呼び掛けています。刺し身を食べる時は、細かく砕くようによくかむことも大事だといいます。

 2017年5月9日(火)
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