So-net無料ブログ作成
検索選択
用語(た行) ブログトップ
前の4件 | -

■用語 多嚢胞性卵巣症候群 [用語(た行)]





[バー]卵子を包み込む卵胞が発育するのに時間がかかり、なかなか排卵を起こさない疾患
 多嚢胞(たのうほう)性卵巣症候群とは、卵巣の中でできる卵子を包み込む袋である卵胞の発育が遅く、ある程度の大きさになっても破裂して正常な排卵を起こさず、卵巣内に多数の卵胞がたまって厚い嚢胞となる疾患。
 PCOS(polycystic ovary syndrome) と略称されます。
 多嚢胞性卵巣症候群は、生殖年齢にある女性の5〜8%に発症がみられ、月経異常や無排卵月経を伴って、不妊の症状に悩む女性も少なくありません。本来、毎月起こる排卵が何らかの原因でうまく起こらない状態を総称して排卵障害と呼び、多嚢胞性卵巣症候群もその中の1つですが、特に患者数が多い疾患です。
 明確な原因はまだ特定されていませんが、テストステロンを主とするアンドロゲン(男性ホルモン)が卵巣内で多くなっていることが誘因になっていると考えられています。アンドロゲンが多くなっている原因は、脳下垂体からの指令で分泌される黄体化ホルモン(LH)と、膵臓(すいぞう)から分泌され血糖値を下げるインスリンというホルモンの作用です。
 その2つのホルモンが正常より強く卵巣に作用しているために、副腎(ふくじん)皮質や卵巣からわずかに分泌され、男女を問わず男性化作用のあるアンドロゲンが卵巣内で局所的に多くなっている結果、卵胞の発育不全や、月経異常、排卵障害を引き起こしていると考えられています。
 多嚢胞性卵巣症候群の主な症状としては、月経異常、男性化の徴候、糖尿病、肥満、不妊が挙げられます。
 脳下垂体からの指令で卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)が分泌され、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類のホルモンが卵巣から正常に分泌されることで、女性の体には一定の周期で生理が訪れますが、多嚢胞性卵巣症候群によりホルモンバランスが乱れることで、生理周期が39日以上になる稀発(きはつ)月経や、生理そのものがこない無月経という状態になることがあります。
 また、生理はきているが排卵されていない無排卵月経になることもあります。無排卵月経の場合、基礎体温が低温期と高温期の二相に分かれないという兆候があり、基礎体温がずっと低いままの状態が続く時は注意が必要です。
 多嚢胞性卵巣症候群では、テストステロンを主とするアンドロゲンの産生量が増加することで、女性であるにもかかわらず男性的な特徴が現れることもあります。例えば、口周りや腕、背中、陰部、すねなどに毛が増えたり、にきびが増えたり、声が低くなったりする現象がみられたりします。
 典型的な多嚢胞性卵巣症候群の症状を持つ女性のうち、40%が40歳までに耐糖能異常や糖尿病を発症します。また、年齢が高くなり、体重が増えるほどインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性が生じ、血糖コントロールが悪くなります。多嚢胞性卵巣症候群がある状態で妊娠した場合、妊娠糖尿病のリスクが高まります。
 もともと肥満傾向にあると、多嚢胞性卵巣症候群になるリスクが高くなりますが、多嚢胞性卵巣症候群を発症すると、さらに腹の脂肪が優先的に蓄積されていきます。その結果、頸(けい)動脈や冠動脈などの血管疾患が増加します。
 多嚢胞性卵巣症候群は月経や排卵に影響があるので、一般的な女性よりも妊娠しづらく、不妊と診断されることもあります。ただ、排卵障害であっても完全に無排卵なのか、何カ月かに1回は排卵しているかなど、状況によっても異なります。そのため、多嚢胞性卵巣症候群になると妊娠率がどれくらい下がるかには、個人差があります。
 生活習慣の改善で月経周期を正常に戻したり、排卵誘発剤を使ったりすることで自然妊娠できる場合もありますので、不妊治療が必要かどうかなどは婦人科の医師と相談してください。
[バー]多嚢胞性卵巣症候群の検査と診断と治療
 婦人科、産婦人科の医師による診断では、血液中のホルモン検査やホルモン負荷試験、卵巣の超音波(エコー)検査を行います。腹腔(ふくくう)鏡下手術で卵巣のごく一部を採って顕微鏡検査をすることもあります。
 ホルモン検査では、正常の時とは異なり、黄体化ホルモン(LH)の値が卵胞刺激ホルモン(FSH)の値より多いことが認められます。テストステロンを主とするアンドロゲン(男性ホルモン)の値も、しばしば増加しています。超音波(エコー)検査では、卵巣に普通より多い数の卵胞や嚢胞が見えます。
 婦人科、産婦人科の医師による治療では、多嚢胞性卵巣症候群の女性の約70%が排卵に問題を起こし不妊症になる可能性が高くなっているため、妊娠を希望する場合は、排卵誘発法を行います。
 排卵誘発剤クロミフェン・クロミッドをサイクル2~6日の間服用すると、80%の女性は排卵を起こします。これで反応がない場合は、排卵誘発剤クロミフェン・クロミッドに副腎皮質ホルモンを併用したり、漢方薬の柴苓湯(さいれいとう)を併用したりします。それでもうまく排卵しない場合は、排卵を起こすためのhCG‐hMG注射を行ったりします。
 なお、排卵誘発法を行った時に、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と呼ばれる副作用を起こしやすい傾向があるので、注意が必要です。
 hCG‐hMG注射を多く使わないと排卵を起こさない重症な場合は、体外受精を行うこともあります。体外受精であればある程度卵胞の発育をコントロールでき、卵巣が落ち着いてから胚移植することで安全に治療することもできます。
 また、腹腔鏡下手術で厚くなった卵巣の表面に小さな穴をたくさん開け、排卵を促す腹腔鏡下卵巣多孔術を行うこともあります。この手術を行うと薬に対する反応性がよくなったり、自然に排卵するようになったりします。効果は半年~1年続きますが、また元の状態に戻っていきます。
 最近では、多嚢胞性卵巣症候群になりやすい女性や、なかなか大きな卵胞ができない女性に、未熟卵体外受精(体外成熟培養、IVM)という方法があります。卵胞が7~10ミリに発育した段階で採卵し、未成熟の卵子を特殊な培養液に入れて受精できる段階まで育てた上で顕微授精させる方法で、hCG‐hMG注射が少なくてすみ、卵巣過剰刺激症候群の心配がほとんどありません。未熟卵体外受精ができる施設は限られており、受精率や妊娠率は一般の体外受精よりやや下がります。
 当面、妊娠の希望がない場合は、月経を周期的に起こすような治療を行います。これには、カウフマン療法と呼ばれる周期的女性ホルモン補充療法を行ったり、低用量ピルなどのホルモン剤を使います。
 インスリン抵抗性改善作用を持つ糖尿病薬が有効なこともあり、グリコラン(メトフォルミン)を日に3度、通常500ミリグラムを服用します。グリコラン(メトフォルミン)を服用すると、卵巣内のアンドロゲンの産生を促進する働きがある血中のインスリンが減少し、その結果、卵巣内のアンドロゲンが減少すると見なされます。
 4週間してからホルモン値、腎機能、肝機能などの血液検査をし、排卵状況を探ります。状況により、さらに超音波(エコー)検査を行ったり、排卵誘発剤クロミフェン・クロミッドとの併用を行ったりすることもあります。
 多嚢胞性卵巣症候群には、これをすれば大丈夫という予防法はまだありません。しかし、肥満や糖代謝との関連が深く、体重が増加しすぎるとインスリン抵抗性や月経不順、アンドロゲン過剰を悪化させるので、高カロリーの食事や甘い物の摂取は控える、肥満にならないよう定期的に運動するなど生活習慣を改めることが予防法の一つです。




nice!(14)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

■用語 多臓器不全 [用語(た行)]





[ゴルフ]生命維持に必要不可欠な臓器が同時に、あるいは次々に機能不全に陥った致命的状態
 多臓器不全とは、生命の維持に欠かすことのできない重要な臓器が同時、あるいは連続的に機能不全に陥った重篤な状態。多器官障害、多器官不全、複合器官障害、複合器官不全、多臓器機能不全症候群とも呼ばれます。
 肝臓や腎(じん)臓のほか、心臓(循環器系)、肺(呼吸器系)、消化器系、血液系、中枢神経(神経系)、免疫系など全身の複数の臓器が機能不全を起こし、多くは集中治療を要します。臓器の多くが重篤な機能不全を起こした場合には、救命医療のおよばないことも多々あります。
 主な原因は、敗血症や菌血症など重度の感染症、重度の外傷や火傷(やけど)、重度のショックによる低血圧、重い膵炎(すいえん)、心不全からの低血圧、人為的な操作で傷をつくる大きな手術など。これらが組み合わさって起きることもあります。
 重度の感染症や重度の外傷などを負った場合は、大量出血や血液中の毒素が増えたりすることに加え、体が生命の維持のために防護機能を過剰に働かせるために、臓器の機能が狂ってしまうことがあります。また、重度のショックによって低血圧になった場合は、血液量の不足、血液中の酸素不足などにより臓器の細胞が壊れ、機能不全を起こします。
 症状は、臓器系の疾患が悪化した状態が現れます。肺の機能不全では人工呼吸器が必要になる状態、腎臓の機能不全では人工透析が必要になる状態、肝臓の機能不全では肝不全や肝性昏睡(こんすい)、中枢神経(脳)の機能不全では錯乱状態や失神などで、ほかにも全身けいれんや不整脈、黄疸(おうだん)、腸閉塞(へいそく)、消化管出血などさまざま。
 こういった重度の臓器機能不全が2つ以上同時に起こっていると多臓器不全と診断されますが、3つ以上では発症から症状の進行が急激に進むため、生存率が著しく低くなります。
 すでに入院している場合は、多臓器不全の前段階である全身性炎症反応症候群の時点で、診断と緊急治療を行うことも可能です。敗血症も、全身に炎症を起こす全身性炎症反応症候群の一種とみなされています。
 一方で、自宅療養をしていて多機能不全を起こした場合は、医療機関に搬送する救急車が到着する前に、不整脈などで亡くなってしまう例もあります。多臓器不全になる可能性がある場合は、家族が応急処置の講習を受けておくことが勧められます。
[ゴルフ]多臓器不全の診断と治療
 医療機関による治療は、一般病棟では管理が難しいため、集中治療室(ICU)といった高度医療を提供する場所で行います。
 多臓器不全と診断したら即刻、機能不全を起こしている臓器ごとに対する治療を始めます。呼吸困難の場合は人工呼吸、大量出血の場合は輸血、血液中の有害物質が多い場合は人工透析、感染症の原因菌が特定できた場合は抗菌薬、代謝機能不全の場合は中心動脈への栄養補助、また血液の循環補助を行うなど治療法はさまざまです。
 ただし、1つの臓器を治療するための薬剤や装置が、ほかの臓器には悪影響をおよぼすという場合もあります。臓器ごとに対する治療の関連性を判断しながら進める必要があるため、思い切った治療が困難になることもあります。
 多臓器不全を発症したら生存率が低くなるので、発症前のできるだけ早い段階で臓器ごとの原因を取り除くための治療を開始することが重要です。全身性炎症反応症候群の時点で治療を開始していれば、回復の可能性が高くなります。特に敗血症では、血液中に菌が見付かるのを待ってから原因菌に対する薬物治療をしたのでは遅いことが多いので、早期診断と適切な早期治療が重要です。




nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

■用語 致死性不整脈 [用語(た行)]





[位置情報]放置すると短時間で意識を失い、突然死に至る危険もある不整脈
 致死性不整脈とは、放置したままでいると短時間で意識消失から突然死に至る危険性が高く、緊急な治療を必要とする不整脈。心臓の拍動が異常に速くなる頻脈性不整脈のうち、心室頻拍や心室細動が致死性不整脈に相当します。
 重症頻脈性不整脈、重症不整脈とも呼ばれます。
 血管系統の中心器官である心臓には、4つの部屋があります。上側の右心房と左心房が、血液を受け入れる部屋です。下側の右心室と左心室が、血液を送り出す部屋です。4つの部屋がリズミカルに収縮することで、心臓は絶え間なく全身に血液を送り出すことができるのです。このリズムを作っているのが心臓の上部にある洞結節(どうけっせつ)と呼ばれる部分で、1分間に60~80回の電気刺激を発生させて、心臓を規則正しく収縮させています。この電気刺激が何らかの原因で正常に働かなくなることによって、拍動のリズムに乱れが生じてしまいます。
 不整脈は、拍動が不規則になる期外収縮、拍動が速くなる頻脈性不整脈、拍動がゆっくりになる徐脈性不整脈の3つに分類されます。  
 頻脈性不整脈は、1分間当たりの拍動が100回を大きく上回る症状をみせます。人間の血液量は一定なので拍動する回数が多くなると、1回の拍動で送り出される血液量が少なくなり、血圧の低下を招きます。
 頻脈性不整脈のうちの心室頻拍は、心室から発生した異所性刺激によって、1分間当たりの拍動が100~200回という非常に速い発作性の頻脈を示します。血液の送り出しが阻害されて血圧も低下し、さらには心室細動に移行する可能性のある危険な病態です。
 頻脈性不整脈のうちの心室細動は、心室の無秩序な興奮により異常な刺激を受け、1分間当たりの拍動が300~600回と極端に速くなる病態です。心室が小刻みに不規則に震える細動を伴って、電気刺激に心臓の反応が追い付かなくなり、拍動が弱まって血液の送り出しが不能な状態となり、血圧はゼロに下がります。
 胸痛や不快感が起き、血液が脳や体全体に届かなくなって、細動が10秒前後続くと意識を消失、さらに10分続くと脳死に至るともいわれています。
 心臓突然死の多くは心室細動が原因で、即座に心臓マッサージを開始するか、公的機関やスポーツ施設を中心に配備されている自動体外式除細動器(AED)などを用いて細動を取り除かなければ、循環停止から呼吸停止に陥り死亡します。
 心室細動は、もともと心臓の筋肉が弱っている人に多く起き、拡張型心筋症やブルガダ症候群と呼ばれる珍しい心臓病を持つ人にも起きます。また、遺伝的に致死性不整脈を起こしやすいタイプもあり、若者が睡眠中などの安静時や運動中に、心室細動を起こすこともあります。
 若者の場合、持病がなければ心室頻拍や心室細動などの致死性不整脈の兆候も現れにくく、たとえ不整脈で倒れても軽度で回復して、それに気付かない場合があって予知が難しく、突然死の原因になりやすいという特徴があります。
 心室細動は活動時よりも安静時、特に睡眠時に起こりやすく、睡眠中に心室細動発作を繰り返していても本人には自覚されないこともあります。同居者がいた場合、夜間に突然もだえてうなり声を上げたり、体を突っ張ったり、失禁したりする全身症状を指摘され、初めて発作があったことがわかることもあります。睡眠時などの安静時の発作は、再発率が高くなっています。
 日本国内では心臓が原因の突然死が年間7万人を超え、そのうち最も重大な直接原因が致死性不整脈と考えられています。
 致死性不整脈は、命にかかわるものなので、まずは毎年の健康診断をきちんと受けること、そして健診で異常が見付かったり、胸の自覚症状があった際には循環器科、循環器内科、もしくは不整脈専門の不整脈科、不整脈内科を受診することが勧められます。
[位置情報]致死性不整脈の検査と診断と治療
 循環器科、循環器内科、不整脈科、不整脈内科の医師による診断では、検査によって症状を特定します。普通の心電図検査を中心に、胸部X線、血液検査、さらにホルター心電図、運動負荷検査、心臓超音波検査などを行います。いずれの検査も、痛みは伴いません。
 ホルター心電図は、携帯式の小型の心電計を付けたまま帰宅してもらい、体を動かしている時や、寝ている時に心電図がどう変化するかをみる検査。長時間の記録ができ、不整脈の数がどれくらいあるか、危険な不整脈はないか、症状との関係はどうか、狭心症は出ていないかなどがわかります。とりわけ、日中に発作が起こりにくい不整脈を発見するのに効果を発揮します。
 運動負荷検査は、階段を上り下りしたり、ベルトの上を歩いたり、自転車をこいでもらったりする検査。運動によって不整脈がどのように変わるか、狭心症が出るかどうかをチェックします。
 心臓超音波検査は、心臓の形態や動きをみるもので、心臓に疾患があるかどうかが診断できます。
 循環器科、循環器内科、不整脈科、不整脈内科の医師による内科治療では、抗不整脈薬という拍動を正常化する働きのある薬を中心に行います。ただし、不整脈そのものを緩和、停止、予防する抗不整脈薬での治療は、症状を悪化させたり、別の不整脈を誘発したりする場合があり、慎重を要する治療法であるといえます。抗不整脈薬のほかに、抗血栓薬など不整脈の合併症を予防する薬なども用います。
 循環器科、循環器内科、不整脈科、不整脈内科の医師による外科治療では、頻脈性不整脈に対して、体内に挿入したカテーテル(細い管)の先端から高周波を流し、心臓の過電流になっている部位を焼き切って正常化する、カテーテル・アブレーション法という新しい治療法が行われています。この治療法は、心臓の電位を測って映像化する技術が確立したことで実現しました。
 薬物療法に応じず、血行動態の急激な悪化を伴い心室頻拍、心室細動、心房粗細動などを生じる重症頻脈性不整脈に対しては、直流通電(DCショック)を行います。また、慢性的に重症心室頻拍、心室細動の危険が持続する症状に対しては、植え込み型除細動器(ICD)の埋め込み手術も考慮されます。植え込み型除細動器は、致命的な不整脈が起きても、それを自動的に感知して止めてしまう装置です。
 治療に関しては、疾患自体の原因がはっきりしていないため対症療法に頼るしかなく、現在のところ根治療法はありません。心室細動発作を起こした際は、自動体外式除細動器(AED)、または手術で体内に固定した植え込み型除細動器(ICD)などの電気ショックで回復します。
 心室細動発作を起こしたことが心電図などで確認されていたり、原因不明の心停止で心肺蘇生(そせい)を受けたことがある人では、植え込み型除細動器(ICD)の適応が勧められます。このような発症者は今後、同様の発作を繰り返すことが多く、そのぶん、植え込み型除細動器(ICD)の効果は絶大といえます。また、診断に際して行う検査においてリスクが高いと判断された場合にも、植え込みが強く勧められます。
 といっても、植え込み型除細動器(ICD)の植え込みはあくまで対症療法であり、発作による突然死を減らすことはできても、発作回数自体を減らすことはできないところに限界があるといわざるを得ません。
 植え込み型除細動器(ICD)は通常、左の胸部に植え込みます。鎖骨下の静脈に沿ってリード線を入れ、心臓の内壁に固定します。治療には500万円ほどかかりますが、健康保険が利き、高額療養費の手続きをすれば、自己負担は所定の限度額ですみます。手術後は、入浴や運動もできます。
 ただし、電磁波によって誤作動の危険性もあり、社会的な環境保全が待たれます。電子調理器、盗難防止用電子ゲート、大型のジェネレーター(発電機)などが、誤作動を誘発する恐れがあります。
 万一、発作が起きた際の用心のため、高所など危険な場所での仕事は避けたほうがよく、車の運転も手術後の半年は原則禁止。電池取り替えのため、個人差もありますが、5〜8年ごとの再手術も必要です。確率は低いものの、手術時にリード線が肺や血管を破ってしまう気胸、血胸なども報告されています。




nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

■用語 重複乳頭 [用語(た行)]





[位置情報]乳輪の中に2つ以上の乳頭が存在している状態
 重複乳頭とは、女性の乳首、すなわち乳頭の周囲を取り囲む輪状の部位である乳輪の中に、複数の乳頭が存在している状態を指す症状。乳輪内多乳頭とも呼ばれます。
 通常、片側の乳房の乳輪中にある乳頭は1つですが、まれに2つ、ないし2つ以上の乳頭が生まれ付き存在していたり、あるいは1つある乳頭が生まれ付き2つに分裂していたりすることがあります。乳頭が2つに分裂しているものは分裂乳頭といいます。
 重複乳頭ではおおかた、乳輪の内部に乳頭が2つ並んでおり、2つがほぼ同じくらいの大きさの場合や、大きさがかなり異なる場合、2つともあるいは1つが通常の乳頭より大きすぎる場合、両側の乳房の乳輪中に乳頭が2つ並んでいる場合、片側の乳房の乳輪中だけに乳頭が2つ並んでいる場合など、症状はさまざまです。
 分裂乳頭でも同様に、乳輪の内部に乳頭が2つ並んでおり、2つがほぼ同じくらいの大きさの場合や、大きさがかなり異なる場合、2つともあるいは1つが通常の乳頭より大きすぎる場合、両側の乳房の乳輪中に乳頭が2つ並んでいる場合、片側の乳房の乳輪中だけに乳頭が2つ並んでいる場合など、症状はさまざまです。
 重複乳頭、分裂乳頭とも、生まれ付きのものがほとんどで、胎児期の発生段階での個体差によるものと考えられていますが、発症の理由はよくわかっていません。
 また、一部は神経線維腫(しゅ)症Ⅰ型(レックリングハウゼン病)という特定の疾患に合併して起こることが知られていますが、極めてまれです。
 重複乳頭、分裂乳頭であっても、本人にとって支障がなければ治療をする必要はありませんが、見た目が気になるという問題と、授乳という機能的な問題が存在します。子供ができて実際に授乳を試みると、その形状や大きさのせいで乳児が乳頭をうまくくわえられないために、母乳育児を断念するということも少なくありません。授乳がしにくい場合や形態的異常が、医師による手術の対応となります。
 乳頭の症状が明らかで目立つために、変形した乳頭を普通くらいの形状、大きさにして、授乳の際の支障を解消したいと望むのであれば、乳腺(にゅうせん)外科、形成外科、整形外科、あるいは美容整形外科を受診し、手術によって整えることを考えてみてもよいのではないかと思われます。
[位置情報]重複乳頭の検査と診断と治療
 乳腺外科、形成外科、整形外科、美容整形外科の医師による診断では、重複乳頭と分裂乳頭は見た目にも明らかになることが多いので、視診、触診で判断します。
 乳腺外科、形成外科、整形外科、美容整形外科の医師による治療では、重複乳頭の場合、片側の乳房の乳輪中におおかた2つある乳頭のうちの1つが十分な大きさなら、1つを残して一方を単純に切除する手術を行います。どちらか1つでは大きさが不十分なら、2つある乳頭をを1つに縫合して一体化し、通常の一つの乳頭の形状にする手術を行います。局所麻酔で行うことができ、リスクの少ない手術です。
 分裂乳頭の場合も、乳頭の一部を切除して、分裂した乳頭を1つに縫合して一体化し、通常の乳頭の形状にする手術を行います。左右両側の場合でも、左右どちらかの場合でも問題なく手術でき、左右の乳頭のバランスを見ながらデザインして、乳頭を形成します。
 乳腺で作られた乳汁(母乳)を乳頭へ運ぶ管である乳管をできるだけ温存し、なおかつ見栄えよく通常の乳頭に近い形状に整えることが理想的ですが、場合によっては乳管を温存できない、または一部分しか温存できないこともあります。また、完全に真ん丸な形の乳頭にすることが難しく、ややいびつさが残ることもあります。
 乳管がある程度温存できていて、そこそこ丸みのある乳頭に整えることができれば、授乳が可能です。それらの条件を満たせない場合には、授乳が困難になる可能性があります。




nice!(8)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康
前の4件 | - 用語(た行) ブログトップ