So-net無料ブログ作成
用語(け) ブログトップ
前の4件 | -

■用語 顕在性二分脊椎 [用語(け)]





[喫茶店]先天的に脊椎骨が形成不全となって起きる神経管閉鎖障害
 顕在性二分脊椎(にぶんせきつい)とは、先天的に脊椎骨(椎骨)が形成不全となって起きる神経管閉鎖障害の一つ。嚢胞(のうほう)性二分脊椎、開放性二分脊椎とも呼ばれます。
 日本国内での発症率は、1万人に5人から6人と見なされています。
 母胎内で、脳や脊髄などの中枢神経系のもとになる神経管が作られる妊娠の4~5週ごろに、何らかの理由で神経管の下部に閉鎖障害が発生した場合に、脊椎骨が形成不全を起こします。
 人間の脊椎は7個の頸椎(けいつい)、12個の胸椎、5個の腰椎、仙骨、尾骨で成り立っています。脊椎を構成している一つひとつの骨である脊椎骨は、椎間板の付いている前方部分の椎体と、椎間関節の付いている後方部分の椎弓の2つからなっています。本来、後方部分の椎弓は発育の途中に左右から癒合しますが、完全に癒合せず左右に開いて分裂しているものが、二分脊椎に相当します。
 神経組織である脊髄や脊髄膜が、分裂している椎弓からはみ出し、皮膚が腫瘤(しゅりゅう)、あるいは中に脊髄液がたまった嚢胞となって、こぶのように突き出します。これを顕在性二分脊椎といいます。
 逆に、椎弓が分裂している部位がへこんでいることもあります。これを潜在性二分脊椎といいます。
 二分脊椎は、仙骨、腰椎に多く発生し、胸椎、頸椎に発生することはまれです。
 二分脊椎の発生には、複数の病因の関与が推定されます。環境要因としては、胎生早期におけるビタミンB群の一種である葉酸欠乏、ビタミンA過剰摂取、抗てんかん薬の服用、喫煙、放射線被爆(ひばく)、遺伝要因としては、人種、葉酸を代謝する酵素の遺伝子多型が知られています。
 出生した新生児に顕在性二分脊椎が発生している場合、二分脊椎の発生部位から下の神経がまひして、両下肢の歩行障害や運動障害、感覚低下が起こるほか、膀胱(ぼうこう)や直腸などを動かす筋肉がまひして排尿・排便障害、性機能障害が起こることもあります。脊椎骨の奇形の程度が強く位置が高いほど、多彩な神経症状を示し、障害が重くなります。
 多くは、脳脊髄液による脳の圧迫が脳機能に影響を与える水頭症(すいとうしょう)を合併しているほか、脳の奇形の一種であるキアリ奇形、嚥下(えんげ)障害、脊椎側湾、脊椎後湾、脊髄空洞症を合併することもあります。
 顕在性二分脊椎の治療には、脳神経外科、小児外科、小児科、リハビリテーション科、整形外科、泌尿器科を含む包括的診療チームによる生涯にわたる治療が必要ですので、このような体制の整った病院を受診するとよいでしょう。
[喫茶店]顕在性二分脊椎の検査と診断と治療
 脳神経外科、小児外科の医師による診断では、顕在性二分脊椎の場合、妊娠4カ月以降の超音波診断や羊水検査でわかることが多く、遅くとも出生時には腰背部の腫瘤により病変は容易に明らかになります。
 脊椎部と頭部のCT(コンピュータ断層撮影)検査、MRI(磁気共鳴画像撮影)検査などの画像検査を行い、腫瘤、嚢胞の中の脊髄神経の有無、水頭症の有無を確認します。
 また、自・他動運動検査、肢位、変形、感覚などの検査を行い、どの脊髄レベルまでが正常であるかを調べます。
 脳神経外科、小児外科の医師による治療では、顕在性二分脊椎の場合、生後2、3日以内に背中に露出した形になっている脊髄や脊髄膜を感染から守るために、皮膚と脊髄神経を分離し、皮膚を縫合する閉鎖手術を行います。
 仙骨、腰椎、胸椎、頸椎などの奇形が発生した部位により、症状には重度から軽度まで個人差はありますが、下肢障害に対しては車いす、補装具などによる装具療法、理学療法、整形外科的手術による対処を行い、排尿・排便障害に対しては導尿、浣腸(かんちょう)、摘便(洗腸)、下剤、機能訓練による対処を行います。
 重症例では呼吸障害、嚥下障害による栄養障害への対処、知的障害への療育を行います。




nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

■用語 血管運動性鼻炎 [用語(け)]





[ダイヤ]特定のはっきりした原因が不明ながら、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりが起こる鼻炎
 血管運動性鼻炎とは、アレルギー反応の関与が証明できないため原因がはっきりしないものの、鼻粘膜の自律神経の過敏反応により、くしゃみ、鼻水(鼻汁)、鼻詰まり(鼻閉)などの症状を示す疾患。血管運動神経性鼻炎、寒暖差アレルギーとも呼ばれます。
 くしゃみ、鼻水、鼻詰まりは、体への異物の侵入を阻止し、排除しようとする防御のメカニズムで、これらの症状が過剰に現れた状態を鼻過敏症といいます。鼻過敏症には、血管運動性鼻炎とアレルギー性鼻炎の2つがあり、ほぼ同じ症状を示します。
 鼻の粘膜でアレルギー反応が起こるのがアレルギー性鼻炎で、繰り返す発作性のくしゃみ、鼻水、鼻詰まりの3つが主な症状。鼻から吸い込まれた抗原(アレルゲン)が、鼻の粘膜でアレルギー反応を起こして発症することから、空気中を浮遊している抗原が原因となります。代表的な抗原は、ハウスダスト(室内のほこり)やダニ、花粉などです。
 一方、血管運動性鼻炎は、特定のはっきりした原因が不明なものの、アレルギー性鼻炎とほぼ同じ症状を示します。ただし、アレルギー性鼻炎とは異なり、鼻や目のかゆみは起こりません。
 特定できないものの、鼻粘膜の無意識に作用する自律神経の働きが過敏になって発症すると考えられています。自律神経の働きを過敏にさせる要因には、急激な温度変化、寝不足や慢性的な疲れ、精神的なストレス、たばこの煙の吸入、化粧品などの香料の吸入、飲酒などがあります。
 特に、温度変化によって引き起こされることが多く、暖かい場所から寒い場所へ移動した時や、熱い物を食べた時などに症状が現れやすく、空気が乾燥すると悪化するという特徴があります。
 例えば、寒暖差の大きい冬の朝、暖かい布団から抜け出た直後から鼻の血管が拡張し、鼻粘膜の細胞から滲出(しんしゅつ)液がにじみ出て鼻粘膜がむくみ、水様性の鼻水が分泌される状態がしばらく続き、食事を終えて出勤、登校するころになると、周囲の温度に慣れて症状が治まってきます。しかし、暖かい家から空気の冷たい戸外へ出た時には、症状が再発します。
 逆に、夜になり布団に入って暖まってくると、鼻詰まりなどの症状がしばらく続きます。鼻詰まりがひどくなると、鼻での呼吸が十分にできなくなり口で呼吸するようになるため、のどの痛みやいびき、不眠、注意力散漫などの症状が出ることもあります。
 血管運動性鼻炎の症状は、冬に限ったものではなく、冷房の効いた夏場など年間を通じて起こり得ます。暑い戸外から冷房の効いた室内に入った時などに、鼻水が分泌されて不調になる症状が出ることも多々あります。
 年間を通じてよくなったり悪くなったりを繰り返し、症状が数週間続く場合もあれば、すぐに治まることもあります。
 くしゃみや鼻水などの症状が長引く場合は、耳鼻咽喉(いんこう)科を受診し、自分に合った治療やアドバイスを受けることが勧められます。
[ダイヤ]血管運動性鼻炎の検査と診断と治療
 耳鼻咽喉科の医師による診断では、まず、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりの3つの症状が1年中起こるのか、あるいは春や冬の季節などに限定して起こるのかを調べます。それをもとに、アレルギー性鼻炎かどうか、もしそうならば原因となる抗原は何かを鼻汁検査、特異的IgE抗体検査、皮膚テスト、鼻粘膜誘発テストを行って調べます。
 検査結果で陽性を示す場合に、アレルギー性鼻炎と確定します。検査結果で陰性を示し、抗原(アレルゲン)を特定できない場合に、血管運動性鼻炎と確定します。
 耳鼻咽喉科の医師による治療では、アレルギー性鼻炎の場合は抗原の除去・吸入回避が重要ですが、血管運動性鼻炎の場合はアレルギー反応の関与が証明できないので、症状を抑える対症療法を主体に行います。
 薬物療法では、抗ヒスタミン薬や漢方薬などの内服薬、副腎(ふくじん)皮質ホルモンや抗ヒスタミン剤が含まれる点鼻薬を主に使います。しかし、長期間の経過観察が必要です。症状を抑える薬を使用すると、その時は改善しても、再発することが多く、完全に治ることが難しいからです。
 薬物療法に効果を示さない場合は、手術療法を行うこともあります。鼻詰まりに対しては、鼻粘膜の一部を固める電気凝固術やレーザー手術、凍結手術、鼻粘膜の一部を切り取る鼻粘膜切除術などがあります。また、鼻水に対しては、自律神経の副交感神経を遮断する後鼻神経切断術が行われることもあります。
 血管運動性鼻炎に関しては、睡眠不足にならない、精神的ストレスをためない、たばこの煙を吸わない、アルコールを飲みすぎない、規則正しい生活とバランスの取れた食事を心掛ける、適度な運動をして体力を付けるなどの点に注意し、症状を悪化させない努力も大事です。
 また、体を温めることが効果的です。朝起きたら家の中で軽く体を動かすなど、血行をよくして体を温めると、症状が治まることもあります。服を一枚多く着て体温を調整すると、症状が治まることもあります。




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

■用語 腱黄色腫 [用語(け)]





[ダイヤ]外力の加わりやすい皮膚表面に近い腱が肥厚する状態
 腱黄色腫(けんおうしょくしゅ)とは、筋肉を骨に結び付けている強い組織である腱のうち、皮膚表面に近い腱がはれて、厚くなる状態。
 腱黄色腫の本体は、血漿(けっしょう)中のリポ蛋白(たんぱく)質という脂肪と蛋白質の結合物を取り込んで、脂肪分をためたマクロファージ由来の泡沫(ほうまつ)細胞が集合して、腱に浸潤したものです。
 このため、生活習慣病や遺伝要素、体質などによる高脂血症(高リポ蛋白血症、脂質異常症)の人に出現することが多いのですが、高脂血症と関係なく出現する場合もあります。
 外力の加わりやすいアキレス腱、手指伸筋腱、肘(ひじ)の腱、膝(ひざ)の腱に好発します。 特に、アキレス腱のはれ上がりとして認められることが多く、アキレス腱の厚みが1センチ以上あって血中コレステロール値の高い場合は、家族性高コレステロール血症である可能性が高いと考えられます。家族性III型高脂血症でも典型的な場合は、腱黄色腫ができます。
 痛みやかゆみなどの自覚症状は通常ないものの、時に痛みを伴うこともあります。通常は、皮膚表面が黄ばみを帯びた柔らかな膨らみとして見えたり、はれ上がっていたりします。太った人では、肌触りが少しほかの部分と違って柔らかいと感じる程度の膨らみとして見えます。
 腱黄色腫が原因でアキレス腱周囲炎を示す場合には、安静にしていても徐々に腱が肥大して、踵(かかと)の上が痛みを伴ってはれる傾向があります。
 腱黄色腫に気付いたら、皮膚科、ないし形成外科、内科を受診します。高脂血症の人の場合は、四肢の腱だけではなく、皮膚、まぶたや全身のいろいろな臓器に黄色腫がみられ、虚血性心疾患や心筋梗塞(こうそく)の可能性もありますので、循環器内科を受診することが勧められます。
[ハート]腱黄色腫の検査と診断と治療
 皮膚科、ないし形成外科、内科、循環器内科の医師による診断では、皮膚所見の視診、皮下の触診、肥厚の部位と成育経過で判断します。
 アキレス腱の場合は、腱黄色腫として出現する前に腱の幅が増し、簡単に触知することができます。X線(レントゲン)軟線撮影を行って、正確に肥厚度を測定し、その最大幅が9ミリ以上であれば、アキレス腱の肥厚が存在すると判断します。MRI(磁気共鳴画像撮影)検査を行うと、腱が膨らんでいるのがよくわかり、変性の程度などの詳細もわかります。
 確実な診断には、黄色腫の一部を切除して組織検査を行い泡沫細胞の存在を証明することが必要ですが、通常は生検を行うケースはあまりありません。高脂血症(脂質異常症)の検査で、高脂血症に伴うものかどうかを区別します。動脈硬化性疾患の合併も調べます。
 皮膚科、ないし形成外科、内科、循環器内科の医師による治療では、血液中のコレステロール値が高い人に対しては、まず第一に高脂血症の治療として、食餌(しょくじ)療法と薬物療法を行ないます。
 食餌療法では、高脂血症のタイプに従って、欧米風の高カロリー食品やコレステロール値の高い食品、脂分の多いファーストフードの過剰な摂取を制限します。そして、野菜や果物、魚といった低カロリー食や低脂肪食、低炭水化物食を中心とした食生活に切り替えます。
 薬物治療では、抗高脂血症剤のプロブコール(シンレスタール、ロレルコ)などを内服して、黄色腫の退縮を図ります。高脂血症が正常化されると黄色腫は生育がゆっくりとなり、または多少縮小する場合があります。
 高脂血症のない人に対しては、腱黄色腫は通常痛みがないため、治療として切除することはほとんどなく、薬物治療を行ないます。




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

■用語 肩甲上神経損傷 [用語(け)]

[野球]肩の使いすぎなどにより、肩の筋肉を支配している肩甲上神経が損傷する疾患
 肩甲上神経損傷とは、野球のピッチャーなどの投球動作による肩の使いすぎにより、肩の筋肉を支配している神経が損傷する疾患。
 この肩甲上神経損傷は、利き腕の上腕を肩より上に上げてボールなどを投げたり、打ったりするオーバーヘッドスローイング動作を行うスポーツ全般で生じる傾向にあり、野球のピッチャー、キャッチャーのほか、バレーボールのアタッカー、アメリカンフットボールのクォーターバック、あるいはサーブやスマッシュを行うテニス、ハンドボール、陸上競技のやり投げ、水泳のクロールとバタフライなどでも生じます。
 肩甲上神経は、首の付け根から出て、肩甲骨の上のほうにある肩甲切痕(せっこん)という骨の溝を擦り抜けるようにして、肩の筋肉である棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)へつながっている末梢(まっしょう)神経です。棘上筋と棘下筋の動きを支配しており、腕を上げるのに必要とされています。
 元来、肩甲切痕の部分の肩甲上神経の走行に無理があるため、野球のピッチャー、バレーボールのアタッカーなどのように腕を上げる動作を繰り返すと、肩甲上神経が引っ張られ、なおかつ周囲の組織によって圧迫を受けるので、肩甲上神経損傷を生じることがあります。
 また、骨のとげである骨棘(こっきょく)やガングリオン(結節腫〔(しゅ〕)が肩関節にできることによって圧迫されて、肩甲上神経損傷を生じることもあります。
 結果として、腕を上げる動作や腕を外に広げる動作がしづらい、肩が重い、肩が疲れる、肩に力が入らない、肩が痛い、肩がしびれるなどの症状が出ます。
 また、棘上筋にある肩甲切痕の部分で肩甲上神経が圧迫を受けると、棘上筋と棘下筋の筋肉がやせてきます。一方、棘下筋にある肩甲切痕の部分で肩甲上神経が圧迫を受けると、棘下筋だけがやせてきます。
 腕が上がらない、肩の周囲の筋肉がやせてきているといった症状が出たら、整形外科を受診することが勧められます。
[野球]肩甲上神経損傷の検査と診断と治療
 整形外科の医師による診断では、症状や電気生理学的検査などにより判断します。
 神経伝導検査と筋電図検査を行うことで、肩甲上神経の障害の程度や正確な障害部位を確認します。また、MRI(磁気共鳴画像撮影)検査を行うことで、肩周辺部の骨棘やガングリオンなどの肩甲上神経を圧迫している病変を確認します。
 鑑別すべき疾患には、いわゆる四十肩、五十肩といわれる肩関節周囲炎や頸椎(けいつい)疾患、腱板(けんばん)損傷があります。
 整形外科の医師による治療では、筋委縮が軽度の場合は、オーバーヘッドスローイング動作をしばらく中止し、委縮した棘上筋、棘下筋などを強化していくようにします。同時に、肩周辺筋力のバランス強化を行います。
 副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンの注入や、肩甲切痕を広げて神経の圧迫を取り除く手術を行うこともあります。
 痛みがひどく、筋委縮が重度の場合は、肩甲上神経を圧迫している骨棘やガングリオンなどを摘出する手術を行います。ガングリオンでは、太めの針の注射器で腫瘍中のゼリー状の内容物を穿刺(せんし)吸引する方法もありますが、再発しやすいのが欠点です。





タグ:用語(け)
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康
前の4件 | - 用語(け) ブログトップ