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■用語 蒙古斑 [用語(も)]





[蟹座]日本人の新生児の9割にみられ、尻や腰、背中の下部に現れる青い染み
 蒙古斑(もうこはん)とは、生後1週から1カ月ころまでに、新生児の尻(しり)や腰、背中の下部に現れる青い染み。
 胎生期に皮膚の深い部分の真皮に生じたメラノサイト(メラニン細胞)の残存と考えられています。通常は表皮にあって、メラニンという皮膚の色を濃くする色素を作り出すメラノサイトが、表皮に出ていけずに真皮にとどまって増殖しているために、青い染みに見えてしまうのです。
 日本人の新生児の9割にみられ、誰でも知っているあざの一種ですが、濃淡には個人差があります。多くは中心が濃くて、境界線付近は薄くはっきりしていません。境界線もはっきりして、ほくろのように濃い蒙古斑もあります。小さいとほくろのようですが、蒙古斑は隆起がないのが特徴です。
 この蒙古斑は生後2歳ころまでには青色調が強くなり、その後は徐々に薄くなって、5、6歳までには、遅くとも10歳前後までには自然に消失し、さほど問題にはなりません。
 まれに、尻などの通常の部位以外の手足や顔、腹部、背中の上部、胸などにも、青みを帯びた黒色調の蒙古斑が見られることがあります。これは異所性蒙古斑に相当し、通常の蒙古斑よりも消えにくい特徴があります。
 といっても、異所性蒙古斑の大半は学童期までに消失することが多く、蒙古斑同様に治療の必要はありません。中には、青い染みが学童期になっても残る場合があります。しかし、その大半は成人期までに消えることが多く、放置しておいてもかまいません。
 なかなか消えない異所性蒙古斑が衣服に隠れない露出部などに現れている場合は、子供が気にしてしまうケースもあり、外見的コンプレックスになることがあります。いくつかの側面から考えて、治療の対象にするべきか、皮膚科、皮膚泌尿器科、あるいは形成外科の医師と対処を考えることが勧められます。
 なかなか消えない青いあざの中には、まれに異所性蒙古斑ではなく、青色母斑(せいしょくぼはん)であることもあります。この青色母斑の中でも細胞増殖型と呼ばれるものは、幼少時に異所性蒙古斑と区別がつかないこともあり、悪性化することもあって治療法も異なるため、通常の部位以外にみられる青いあざは時々専門医の診察を受けることも必要でしょう。
[蟹座]蒙古斑、異所性蒙古斑、青色母斑の検査と診断と治療
 皮膚科、皮膚泌尿器科、あるいは形成外科の医師による診断では、特徴的な色素斑なので、ほとんどは見ただけで診断はつきます。細胞増殖型青色母斑の確定診断は、切除した小結節を顕微鏡を用いて病理組織検査することでつきます。
 細胞増殖型青色母斑が疑われる場合は、リンパ節転移を起こすことがあるため、CT(コンピュータ断層撮影)検査やシンチグラム検査(RI検査、アイソトープ検査)といった全身の検査も行う必要があります。
 皮膚科、皮膚泌尿器科、形成外科の医師による治療では、通常の蒙古斑の場合、ほとんどが自然に消えるのでそのまま経過をみます。異所性蒙古斑の場合は、悪性化の心配はほとんどないため、見た目の問題で気になるならQスイッチレーザーにより、あざを除去します。
 Qスイッチレーザーには、ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザーなどがあり、レーザーの種類により多少の効果や経過の違いがみられます。特定のレーザー光線を患部に照射すると、皮膚の中にあるメラニン色素に対してのみ反応するため、周辺の正常な皮膚組織へのダメージを極力抑えながら、あざの元になっているメラニン色素だけを破壊することができます。
 いずれのレーザー治療も痛みを伴うため、麻酔シール、注射などを使用して痛みの緩和を行います。治療対象となる異所性蒙古斑の色が濃く、範囲が広い場合、1~2回程度のレーザー照射では終わらない場合もあります。
 異所性蒙古斑の治療の難しさは、治療をすべきかどうか、その見極めにあるともいわれています。乳幼児に現れた大半は、成長とともに消えてしまう、あるいは薄くなるケースが多いことから、早い時期に治療を選択してしまうことで、かえって傷跡を残してしまう恐れがあるためです。
 また、手の甲に境界線のはっきりしない異所性蒙古斑ができた場合、レーザーを照射することで逆に色を目立たせてしまう結果に至ることもあります。
 一方で、異所性蒙古斑は、まだ皮膚の薄い幼児期に治療したほうが、レーザーが皮膚内に届きやすく、治療効果が高いといった意見もありますので、担当医とよく相談し、治療の有無を決めるようにします。
 細胞増埴型青色母斑が疑われる場合は、原則として、局所麻酔による手術で深く広範囲に切除します。リンパ節転移が見付かった場合には、リンパ節を切除します。





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■用語 網膜前膜 [用語(も)]





[眼鏡]網膜の黄斑部の手前に膜が癒着し、物がゆがんで見えたり、視力が低下する疾患
 網膜前膜(ぜんまく)とは、網膜の中心部の黄斑(おうはん)部の手前に線維性の膜が癒着した結果、網膜にしわが生じ、物がゆがんで見えたり、視力が低下する疾患。黄斑前膜、黄斑上膜、偽黄斑円孔(えんこう)とも呼ばれます。
 加齢に伴う老化現象のほかに、他の眼底の疾患に続いて、あるいは網膜剥離(はくり)や網膜裂孔の治療後に生じることもあります。
 老化現象による網膜前膜の場合は、50歳、60歳代に多く、女性に多い傾向があります。初期には、血管が膜に引っ張られて蛇行するものの、膜が透明のために視力などは正常で自覚症状はありません。進行して、膜の厚みが増したり、網膜の収縮の度合いが増して、網膜にしわが生じたり、網膜がずれたり、網膜の中心部の中や下に水がたまったりすると、物がゆがんで見えたり、大きく見えたり、霧がかかったように見えたり、視力が低下したります。
 線維性の膜ができる原因は、網膜に接している硝子体(しょうしたい)の加齢による変化です。眼球の内部は透明なゼリー状の物質である硝子体で満たされていますが、硝子体は年齢とともに少しずつ液体に変化して、体積が小さくなってきます。そのために、60歳くらいになると硝子体が眼底から離れてきます。これは誰にでも起きる状態で、後部硝子体剥離といい、物がチラチラ見えるようになります。
 硝子体と網膜の癒着が強いと、うまく離れないで硝子体の一部だけが網膜に張り付いてしまいます。残った硝子体の一部から、新しい細胞が増殖してきたり、眼球内のごみが付着して、少しずつ膜を作ってきます。これが黄斑部の手前を覆う前膜です。
 網膜前膜では、網膜の黄斑部に穴が開く疾患である黄斑円孔のように視野の中心が全く見えなくなることはありませんが、頻度的には黄斑円孔よりも多くみられます。
 網膜前膜が自然に治る可能性は5パーセント程度とされていますので、物がゆがんで見えたり、視力が低下するなどの自覚症状がある場合は、眼科を受診し手術を受けたほうが、症状が改善する可能性が高くなります。
[眼鏡]網膜前膜との検査と診断と治療
 眼科の医師による診断では、眼底検査で簡単に網膜前膜と確定できます。OCT(光学的干渉断層計)を使用すれば、黄斑部の手前を覆う前膜の下にある網膜の状態をきれいに映し出すことができ、有用です。
 眼科の医師による治療では、硝子体手術が唯一の方法となります。網膜前膜を薬で改善させることはできませんし、進行を止めることもできませんので、疾患が進行したら、手術が必要になります。最近では、手術法の進歩によりかなり治せるようになってきました。
 手術をする場合、視力がかなり低下してしまってからだと、膜を除去しても視力がよくならないことがあります。ただし、急に悪化するような疾患でもないので、急を要することもありません。ゆがみが気になったり、視力低下が気になるようなら手術を行います。視力の目安としては、0・6くらいと考えられます。
 適切な時期を選んで手術を行い、硝子体を取り除き、黄斑部の手前に癒着している薄い膜を除去すれば、視力は正常になります。薄い膜を除去した後の網膜の状態によっては、眼球内にガスを注入して終了することがあり、その際は手術後、うつ伏せの姿勢を保つ必要があります。
 手術の合併症として一番多いのが、白内障です。多くの場合、白内障も同時に手術します。手術法が進歩した最近では、内境界膜という網膜の最表面にあり、後部硝子体皮質と接する膜を併せて取り除く方法が広まっており、網膜前膜の再発は少なくなっています。
 手術後、視力が落ち着いてくるのは、半年から1年です。最終的な視力は、手術前の状態によりさまざまですが、物がゆがんで見える変視症は手術後も残ることが多く、改善するのは50パーセントくらいにとどまります。





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■用語 毛嚢炎 [用語(も)]





[ダイヤ]毛穴の奥で毛根を包んでいる毛嚢にブドウ球菌が感染して、発疹が生じる皮膚疾患
 毛嚢(もうのう)炎とは、毛穴の奥で毛根を包んでいる一つの毛嚢(毛包)にブドウ球菌が感染して、発疹(はっしん)が生じる皮膚疾患。毛包炎とも呼ばれます。
 黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌を主とするコアグラーゼ陰性ブドウ球菌、あるいは両方が同時に、感染する場合があります。毛嚢部にごく軽い傷が付いた場合、皮膚の湿った状態が長く続いた場合、あるいは、副腎(ふくじん)皮質ステロイド剤を塗っている場合などが、誘因となります。
 表在性毛嚢炎と深在性毛嚢炎があり、表在性毛嚢炎の場合は、毛嚢の上部だけの浅い部分の感染症で、個々の発疹は毛嚢に一致した赤い丘疹、ないしは中央にうみを持った膿疱(のうほう)で、回りに赤みがあります。かゆみはなく、痛みもほとんどありません。
 かみそり負け(尋常性毛瘡〔もうそう〕)や、無駄毛の毛抜きによる処理によって生じる一つ一つの丘疹も、表在性毛嚢炎に相当します。
 深在性毛包炎は、毛包の奥深い部分の感染症で、丘疹や膿疱の部分がやや硬く触れる根を持ちます。せつ(おでき)の軽度のものに相当し、軽い痛みがあり、表皮ブドウ球菌より黄色ブドウ球菌による場合が多いようです。
 毛嚢炎は、首の後ろ、太もも、尻(しり)などにできることが多く、1個あるいは数個~数十個になることもあります。
 ブドウ球菌の感染による炎症が毛嚢とその周囲、皮下の脂肪組織にまで及ぶと、せつ、ように移行する可能性があります。
 せつは、毛嚢に一致した小さな赤いしこりで始まり、次第に大きくはれ、鶏卵大までの自発痛、圧痛のある赤いしこりとなり、その中心にうみの集合した膿栓を作ります。顔面にできたせつは、特に面疔(めんちょう)と呼ばれています。
 ようは、せつが数個以上集合したものをいいます。それと同時に、周囲のリンパ腺(せん)もはれ、激しい時には、全身の発熱を伴うこともあります。ようはせつより症状が重いことが多く、大抵はうみが出て治った後、皮膚に瘢痕(はんこん)が残ります。できることが多いのは、首の後ろ、肩、尻、太もも。
 毛嚢炎がたまにできる程度であれば、気にすることはありません。次々とたくさんできる場合は、毛嚢炎ができる切っ掛け、例えば首筋や太ももではいつも衣類で皮膚が刺激を受けていないかどうか、副腎皮質ステロイド剤を必要以上に塗っていないかを考えてみましょう。
 思い当たる誘因もなく、長く続くようであれば皮膚科、あるいは皮膚泌尿器科の医師を受診しましょう。
[ハート]毛嚢炎の検査と診断と治療
 皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による診断では、膿疱のうみを培養すると、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌を主とするコアグラーゼ陰性ブドウ球菌、あるいは両方の菌が検出されます。
 にきび(尋常性痤瘡〔ざそう〕)の一つ一つの丘疹は毛嚢炎ですが、にきびは毛嚢炎、黄白色に見える毛穴が詰まった状態で炎症がない面皰(めんぽう)、にきび痕(こん)が混在している状態をいい、思春期の人たちの顔、胸、背中の上部に多くみられます。
 あせもにブドウ球菌が感染して起こるエクリン汗孔(かんこう)炎や汗孔周囲炎は、毛嚢炎に似ていて区別は難しいのですが、乳幼児の首周囲や肘(ひじ)の内側など汗のたまりやすい場所にみられ、夏に多いことが診断の参考となります。
 皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による治療では、丘疹の数が少ない場合には無治療で経過を観察することがあります。特に治療をしなくても、患部を清潔に保つことで自然に治ります。
 次から次にたくさんできる場合や、痛みがあり、せつ(おでき)に近いものは、化膿止めの抗菌剤を3~4日間内服します。
 なお、せつ、ようの治療としては、抗菌剤を内服し、痛みの強い時には消炎鎮痛剤を併用し、局所の安静を行います。化膿が進んでいる時には、メスで切開排膿したほうが治りが早く、痛みも楽になります。ようでは、抗菌剤の点滴注射を行うこともあります。




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■用語 モートン病 [用語(も)]





[足]足指や足指の付け根にしびれ、痛みを感じる疾患
 モートン病とは、体のバランスを保つ中足骨(ちゅうそくこつ)の間の神経がはれて、足指や足指の付け根にしびれ、痛みを生じる疾患。モルトン病、モートン神経腫(しゅ)、趾間(しかん)神経痛とも呼ばれます。
 古くから靴の文明が発達していた欧米人に多く見られた足指の神経痛の一種ですが、1876年にトーマス・モートンが足指の第3趾と第4趾の間の付け根にある神経の炎症であると報告して以来、モートン病という疾患名が使われるようになりました。
 日本では第2次世界大戦中に、多くの陸軍の歩兵がこのモートン病に悩まされたといわれており、行軍腫とも呼ばれています。戦後は、おしゃれな靴が好まれるようになり、多くの女性が悩まされることとなりました。
 ハイヒールや窮屈な靴の使用、足の前部に体重がかかる中腰の姿勢での作業、ランニングなどの反復性のスポーツ活動による足への負担、足底の横アーチの低下などが、モートン病の原因となります。足への負担によって、中足骨の間の神経が圧迫されることでしびれ、痛みを感じるようになります。一般的には、障害部位は第3趾と第4趾にまたがって起きます。
 足の中足骨は深横中足靭帯(じんたい)によってつなぎ止められていて、その間を指神経(固有底側指神経)と呼ばれる感覚の神経が通っています。そして、足指の第3趾と第4趾の間の付け根には、指神経が交錯する神経腫と呼ばれる神経の固まりがあります。
 この神経腫が深横中足靱帯と地面の間で圧迫されて、足指や足指の付け根にしびれ、痛みを生じるほか、第2趾と第3趾の間の付け根にある滑液包と呼ばれるクッションが繰り返される刺激によって炎症を起こして、指神経を圧迫し、足指や足指の付け根にしびれ、痛みを生じることもあります。
 症状として、前足部に体重がかかったり、ハイヒールや窮屈な靴を履くと、足指や足指の付け根にしびれ、痛みや、異物感を感じます。歩くだけで激しい痛みを感じる場合があり、足指にかけての知覚障害が発生する場合もあります。
 時には、痛みが下腿(かたい)まで及ぶこともあります。障害部位は、第2趾と第3趾、第4趾と第5趾にまたがることもあります。
 通常片側の足だけに生じるものの、時には両足に同時に障害が起こることもあります。圧迫部の近位に仮性神経腫といわれる有痛性の神経腫が形成される場合は、足底から第3趾または第4趾の付け根を圧迫すると痛みがあったり、前足部を手で両側から締め付けるようにすると痛みが誘発されます。
[足]モートン病の検査と診断と治療
 整形外科、神経内科の医師による診断では、障害神経の足指間に感覚障害があり、中足骨頭間足底に有痛性の神経腫と、同部をたたくとその支配領域に放散痛が生じるチネルサインがあれば、診断は確定できます。また、足指を背屈するか、つま先立ちすると痛みが強くなります。
 確定診断には、X線(レントゲン)検査、筋電図検査、MRI検査、超音波検査などを必要に応じて行います。
 整形外科、神経内科の医師による治療では、ハイヒールの使用や中腰での作業の禁止といった局所の安静、抗炎症剤などの薬剤内服、足の横アーチを支える足底板の靴底への挿入、筋肉の伸びを制限することで痛みの緩和を図るキネシオテーピング 、靴の変更、運動療法、痛みを和らげるブロック注射などを用いた保存的療法を行います。
 発症から治療までの期間が短ければ短いほど、保存療法で治る割合が高くなっています。鍼灸(しんきゅう)治療が有効な場合もあります。
 3カ月ほど様子を見て症状が回復しないものでは、手術が必要になることもあります。手術には、神経剥離(はくり)、神経腫摘出、深横中足靱帯の切離などがあります。
 予防は、不適合な靴を履かないこと、足の前部に体重がかかる中腰の姿勢での作業を長く続けないことが一番ですが、歩きすぎや肥満も原因になります。




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