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■用語 小児糖尿病 [用語(し)]





[レストラン]小児期に発症する糖尿病
 小児糖尿病とは、小児期に発症する糖尿病。
 一口に糖尿病といっても、糖尿病が発症した原因によって、1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)、2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)、妊娠糖尿病、その他の糖尿病の4つの種類に分けられますが、小児糖尿病にはこの4つの種類の糖尿病がすべてあります。以前は小児糖尿病といえば 1型糖尿病のことでしたが、現在では子供の肥満が増えているため2型糖尿病の発症率が増えています。
 10歳未満で発症する糖尿病は1型糖尿病がほとんどで、10歳代になると1型糖尿病は増加しますが、2型糖尿病も増えてきます。20歳以降になると、2型糖尿病がほとんどになります。
 1型糖尿病は、膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島の中にあるβ(ベータ)細胞が破壊され、インスリン分泌がほぼゼロになってしまうことで発症する種類。原因としては、ウイルス感染、自己免疫性、特発性(原因不明)などがあります。
 インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンであり、そのホルモンが体内で作られないわけですから、外からインスリンを補充しなければ、血糖値はどんどん上昇してしまいます。従って、1型糖尿病の人は、生存のために毎日のインスリン注射が絶対に必要になります。発症は小児や若い人に多くみられますが、中高年にも認められることがあります。
 2型糖尿病は、インスリン分泌が低下しやすく糖尿病になりやすい体質を持っている人に、過食、運動不足、肥満、ストレス、加齢のほか、発熱、過労、手術、薬の服用、ほかの疾患の影響、妊娠など、インスリンの作用を妨害するような引き金が加わって発症する種類。
 日本人の糖尿病の約9割がこの種類に当てはまり、生活習慣病の一つとされています。この2型糖尿病では、親や兄弟にも糖尿病にかかっている人がいることが多く、遺伝的要素が強く関係していると見なされています。
 過食など発症の引き金となる複数の因子の中では、とりわけ肥満が深く関係しています。調査によると、2型糖尿病患者の約3分の2は、現在肥満であるか、過去に肥満を経験しています。実際、肥満者ではインスリンの血糖低下作用が弱まっていることも、明らかにされています。
 脂肪を蓄積する細胞である脂肪細胞からは、インスリンの作用を妨害する遊離脂肪酸やTNFと呼ばれる物質などが分泌されていますので、肥満して脂肪細胞が増えると、せっかく分泌されたインスリンがうまく働くことができなくなり、血糖値が上昇するようになるのです。中年以降の発症例の多くは、2型糖尿病です。最近の日本では大人の2型糖尿病の増加とともに、小児や若い人の2型糖尿病も増えてきています。
 1型糖尿病の症状の現れ方は、急激です。肥満していない子供が急激にやせてくる、水をよく飲む、トイレが近くなる、夜尿が増える、疲れやすい、などの症状が多くみられます。糖がエネルギーとして利用されずに尿中に排出されてしまうため、空腹感が強く、いくら食べても体重が減少していきます。
 2型糖尿病は、大人と同じく無症状です。症状は気付きにくく、血糖値が多少高いくらいでは、全く自覚症状のない子供がほとんど。徐々に悪化し、血糖値がかなり高くなってくると初めて、のどが渇く、トイレが近くなる、尿の匂いが気になる、できものができやすい、傷が治りにくい、足がつる、また細胞のエネルギー不足によって体がだるい、疲れやすい、食べてもやせるといった症状が現れてきます。血糖値が極めて高い状態では、昏睡(こんすい)に陥ることもあります。
 また、肥満児が急激にやせてきて、2型糖尿病と診断される例もあります。この典型例が一般にペットボトル症候群といわれているもので、軽症の場合は清涼飲料水ケトーシス、重症の場合は清涼飲料水ケトアシドーシスとも呼ばれます。
 継続して大量に、糖分の多いジュースなどのペットボトルに入った清涼飲料水を摂取することで、水に溶けている糖分は吸収されやすいために血糖値が上昇し、血糖値を一定に保つホルモンで膵臓から分泌されるインスリンの働きが一時的に低下します。インスリンが欠乏すると、ブドウ糖をエネルギーとして使えなくなり、脂肪などを分解します。その際に、脂肪酸からできるケトン体と呼ばれる代謝成分が、血液中に過剰に増えます。ケトン体は酸性物質で、血液が酸性化(ケトーシス)したり、ひどく酸性化(ケトアシドーシス)したりして、ペットボトル症候群が発症します。
 症状としては、のどが異常に渇くことから多量の清涼飲料水を欲しがるようになり、上昇した血糖値によって尿量が増え、体重が急激に減少し、倦怠(けんたい)感を覚えます。週単位から1、2カ月の経過で発症し、意識の混濁や昏睡に陥るケースもあります。
 糖尿病の症状に気付いたら、すぐ小児科、内科などを受診してください。1型糖尿病の場合も、血液がひどく酸性化(ケトアシドーシス)した状態から昏睡に陥ることがあるので、早急に受診して、血糖値を測定してもらってください。
 2型糖尿病の場合は、気付いてからではすでに遅いことが多いので、学校での検尿を毎年1回必ず受けてください。
[レストラン]小児糖尿病の検査と診断と治療
 小児科、内科の医師による診断では、一般の血液生化学検査、尿中ケトン体、胸部X線検査などのほかに、血糖、尿糖、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)など糖尿病の診断に欠かせない検査を行います。急激な発症の時は、血液ガス分析、膵臓特異的自己抗体の検査を追加して行います。
 血糖値が落ち着いてから、内因性インスリンの分泌能を調べます。糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症(じんしょう)、糖尿病性神経障害、動脈硬化、高血圧症などの合併症を発症しているか否かを調べるために、眼底や尿中アルブミンの検査などをすることもあります。
 小児科、内科の医師による治療では、1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)の場合、食事療法や運動療法などの一般的な糖尿病治療のほかに,体内でインスリンがほとんど分泌されないので、インスリン製剤を注射で投与します。
 インスリン製剤には、速効型、超速効型、中間型、持効型、さらに、速効型や超速効型と中間型がいろいろな比率で混ざっている混合型があります。一般的に、食後に分泌されるインスリンを補充するためには、速効型や超速効型を毎食前に使用します。また、人の膵臓からは食事と関係なく一定のスピードでインスリンが分泌されているので、このインスリンを補充するためには、中間型や持効型インスリンを使用します。
 小児期は、1日に混合型インスリンを2回注射し、必要に応じて速効型を注射することで、ほぼ対応できます。学童期になり学校で注射できるようになれば、速効型ないし超速効型の食前3回注射に、睡眠前の中間型1回注射というやり方が、最も生活に合わせやすい方法です。昼食時に注射ができなければ、できるようになるまでの間、朝食時に混合型を使用していくこともできます。
 中学生以上になれば、速効型ないし超速効型の食前3回注射と、睡眠前の中間型ないし持効型の1回注射のやり方が、最も生活に合わせやすい方法となります。
 2型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)の場合は、食事療法および運動療法で血糖値が十分に正常化しない際に、飲み薬やインスリンの注射が必要になります。
 飲み薬は、食後高血糖だけの状態か否か、内因性インスリンの分泌能が保持されているか否か、または肥満しているか否かで、使い分けをします。 飲み薬には、経口血糖降下薬、SU薬(スルホニル尿素薬)、 速効性インスリン分泌促進薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、インスリン抵抗改善薬があります。
 ペットボトル症候群の場合は、血液中の糖分を低下させるホルモンのインスリンを静脈に注射し、血糖値を下げます。この場合、回復までは通常1カ月程度かかります。




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