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■男性喫煙者に交通事故死のリスクが高まる傾向 東北大学が調査 [健康ダイジェスト]





 たばこを吸う男性は、全く吸わない男性より交通事故死のリスクが高まる傾向にあることが4日、東北大学大学院歯学研究科の相田潤准教授らの調査で明らかになりました。
 調査では、1993年当時、茨城県内38市町村で健康診断を受けた40〜79歳の9万7078人を対象とし、2013年までの死亡状況を住民基本台帳や人口動態調査死亡票を用いて追跡しました。そのうち、追跡可能だった9万6384人の喫煙と死亡状況を分析しました。
 喫煙状況については、「非喫煙者」「過去喫煙者」「1日20本未満吸う現在喫煙者」「1日20本以上吸う現在喫煙者」に分類し、それぞれのグループでどれほど交通事故死があったかを調べました。
 その結果、男性では、非喫煙者7335人中31人が、過去喫煙者9115人中46人が、1日20本未満吸う現在喫煙者5125人中29人が、1日20本以上吸う現在喫煙者1万1403人中62人が交通事故により死亡していました。
 このリスクを、年齢や飲酒状況の影響を除いた上でそれぞれのグループ間で比較したところ、厳密には有意差(統計上意味のある差)はみられなかったものの、1日20本以上吸う男性では、非喫煙者の男性より交通事故死のリスクが1・54倍高まっていました。
 また、やはり有意差はないものの、非喫煙者の男性と比べ、過去喫煙者や1日20本未満吸う現在喫煙者の男性のほうが、交通事故死のリスクは高まる傾向がみられました。
 女性は喫煙者の人数自体が少なく、観察期間中に交通事故による死亡がありませんでした。
 喫煙がどのように交通事故に関連するのか。喫煙者が運転手だった場合のリスクについて、相田准教授は「例えば、たばこを吸いながらの運転は、火をつけたり、たばこを落とすなどしたりした時によそ見や不注意運転につながる可能性がある」「ニコチン依存症は吸っていない時にストレスが高まるので、そのイライラが運転に影響したり、たばこによる心疾患や呼吸器疾患の不調も運転に影響したりする可能性がある」と推測しています。
 また、今回の調査では、運転中の喫煙ではなく普段の喫煙習慣を聞いているため、運転中の喫煙による不注意事故が少なく見積もられている可能性があります。さらに、交通事故死の中には、直接喫煙がかかわらなそうな鉄道事故や飛行機事故、歩行者や同乗者としての事故も含まれています。
 相田准教授は、「そうした喫煙との因果関係が低そうな交通事故死を除いたとすれば、実際の喫煙と運転事故の関連はもっと強固であることが予想される」と話しています。その上で、「たばこの煙は、肺がんなどの病気をもたらすだけでなく、喫煙者自身の安全を損ない、巻き込まれる人がいる可能性を重く受け止め、喫煙しながらの運転禁止など命を守る法的規制につなげてほしい」としています。
 海外では、運転中の喫煙は子供への受動喫煙を防止する観点から禁止されていることがありますが、台湾やイタリアなどでは、運転中の喫煙は運転者の注意が散漫になるとして法律で禁止しています。日本では運転中の携帯電話の使用は、注意散漫や運転操作不適による交通事故を増やす可能性があることから道路交通法で規制されています。しかし、運転中の喫煙は規制されていません。

 2018年7月6日(金)
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