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■不適切な鉄剤注射は根絶、食事・練習量で対処 陸連が指針を発表 [健康ダイジェスト]




 
 高校駅伝の一部強豪校で貧血治療用の鉄剤注射が不適切に使われていた問題で、日本陸上競技連盟は30日、不適切な鉄剤注射の防止に関する指針(ガイドライン)を発表しました。
 「不適切な鉄剤注射の根絶」を明記し、使用につながりやすい、やせすぎや栄養不足の選手への具体的対処法を示しています。指針は、鉄剤注射根絶へ向けた、陸連のすべての施策の基本に位置付けられます。
 鉄剤注射は、重度の貧血治療に使われる一方、酸素運搬能力が上がって持久力を高める効果があるとして、女子の長距離選手を中心に全国的に広まったとされます。陸連は、一部強豪校での不適切使用が明らかになった昨年12月、「不適切な注射の禁止」を明確にした上で指針の策定を決めました。
 指針では、鉄剤注射が「若い競技者の生涯にわたる身体的・精神的な健康を阻害する」と指摘。繰り返して使用した場合、鉄の過剰摂取状態に陥り、肝機能障害などを引き起こす恐れがあると説明しています。
 鉄剤注射が広がった背景について、体内の鉄分不足を招く「食事制限」と「過度なトレーニング」の2点を挙げ、対策として食事の増量や練習量の抑制を求めました。また、全国高校駅伝大会については今年から、出場選手に血液検査の結果報告を求め、異常値や虚偽申告があったりした場合は、ヒアリングをした上でチームの大会出場停止や順位を剥奪(はくだつ)する可能性もあると明記しました。
 陸連は指針の内容を冊子にまとめ、6月中旬以降、陸上部のある全国の中学、高校、47都道府県の教育委員会、日本学生陸上競技連合、日本実業団陸上競技連合など計約1万カ所に配布します。

 2019年5月31日(金)
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