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■自己免疫性膵炎に、腸内細菌の変化が関与 近畿大がマウスで確認 [健康ダイジェスト]




 
 体内の免疫システムが誤って自分自身の膵臓(すいぞう)を攻撃して起きる難病「自己免疫性膵炎(すいえん)」の発症に、大腸内の細菌の変化が関与していることを、近畿大学の研究チームが明らかにしました。発症のメカニズムの一端がわかってきたことで、新たな治療法の開発につながると期待されます。10日、免疫学の国際専門誌に論文が掲載されました。
 この自己免疫性膵炎は、ウイルスや細菌など外から入り込んだ敵を攻撃する免疫システムが、自分自身の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つ。高齢男性に多い指定難病で、国内の患者は約6000人と推定されます。膵臓が炎症を起こしてはれ、黄疸(おうだん)などの症状が出るほか、糖尿病を起こします。しかし、詳しい発症メカニズムは不明で、根本的な治療法も見付かっていませんでした。
 近畿大医学部の渡辺智裕准教授(消化器内科学)らの研究チームは、腸内の細菌の群れ「腸内細菌叢(そう)(腸内フローラ)」に注目。自己免疫性膵炎のマウスの腸内細菌を調べると、正常なマウスに比べ細菌の種類が減り、多様性がなくなっていることがわかりました。また、軽い膵炎のマウスに重症のマウスの便を移植して腸内細菌を入れ替えると、症状が重くなりました。
 膵炎マウスの便を移植されたマウスの膵臓では、免疫細胞の一種「形質細胞様樹状細胞」が増えていました。この形質細胞様樹状細胞により産生され、ウイルスなどの免疫防御に重要な役割を果たすタンパク質「Ⅰ型インターフェロン」などの増加も確認。ウイルス感染がないのにこうしたタンパク質が産生された結果、膵臓が攻撃されているとみられます。
 渡辺准教授は、「将来的には自己免疫性膵炎の治療に腸内フローラの制御が有効ではないか」と話しました。

 2019年7月10日(水)
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