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■一般用医薬品、グラクソ・スミスクライン首位  2018年世界シェア [健康ダイジェスト]




  
 一般用医薬品の2018年の世界シェアが、明らかになりました。2017年に1位だったアメリカのジョンソン・エンド・ジョンソンが2位に後退し、ごくわずかな差でイギリスのグラクソ・スミスクラインが1位に浮上しました。
 大型M&A(合併・買収)を繰り返すグラクソ・スミスクラインが、世界で販売を伸ばしました。2019年には、ジョンソン・エンド・ジョンソンを引き離す可能性が高そうです。
 グラクソ・スミスクラインは2018年6月までに、スイスのノバルティスから1兆3700億円で大衆薬事業を買収しました。2018年の大衆薬事業の売り上げは77億ポンド(約1兆1350億円)で、医療用医薬品の173億ポンドに次ぐ規模となりました。売上高全体の25%を占めています。
 ウォルムズリー最高経営責任者(CEO)の出身母体でもある大衆薬事業は、グラクソ・スミスクラインにとって注力事業の位置付けです。2017年に17・7%だった同事業の売上高営業利益率を、2022年までに20%台半ばに引き上げる目標を掲げています。
 目標達成に向け、2018年12月にアメリカのファイザーとの事業統合を発表。2019年中に合弁会社が設立される予定です。
 M&Aの狙いは、規模の利益を生み出すことです。グラクソ・スミスクラインの大衆薬の主力製品は、歯磨きの「センソダイン」(日本名シュミテクト)、抗炎症剤「ボルタレン」、風邪薬「コンタック」などがあります。
 その中で「コンタック」は、イブプロフェンなど特許切れの成分が中心。他社品と効能で違いを出すことが難しいぶん、ブランド戦略に頼り、宣伝費用がかさみやすい構造があります。
 製造については、大衆薬企業の多くは外部委託しています。グラクソ・スミスクラインなどは統合により発注量を増やすことで取引価格を引き下げ、収益力を高める戦略です。
 一方、2位となったジョンソン・エンド・ジョンソン。2018年に化粧品ブランド「ドクターシーラボ」を手掛けるシーズ・ホールディングスを子会社化したものの、大規模な買収はありませんでした。北米地域での売り上げが全体の47%を占めるため、為替レートの影響を受けて首位交代となりました。
 世界の大手製薬会社の間では、創薬に注力するために大衆薬事業を切り離す動きもみられます。世界の大衆薬市場は、販売金額が1157億ドル(約12兆4000億円)で前年比4・3%増。成長が見込まれる中、今後も上位の大衆薬メーカーが主導するM&Aは続きそうです。
 一方、日本企業の存在感は薄く、日本最大手の大正製薬でも販売金額が10億8700万ドル(約1200億円)にとどまります。同社の大衆薬の海外売上比率は17%と、国内偏重となっています。日本の大衆薬市場は人口減少を背景に、長期的には縮小傾向にあり、国内各社も海外事業の拡大が今後の成長には欠かせません。

 2019年7月19日(金)
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