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■北極圏の雪からマイクロプラスチックを検出 大気に乗って長距離を移動 [健康ダイジェスト]




 
 北極圏とアルプス山脈に積もった雪の中からマイクロプラスチック(プラスチック微粒子)が検出されたことが14日、アメリカの科学誌「サイエンス・アドバンシズ」(電子版)に掲載された論文で明らかになりました。風に運ばれ、雪に混じって降ったものだといいます。
 研究チームは、大気中のマイクロプラスチック吸入による健康上のリスクについて、研究調査を急ぐよう呼び掛けています。
 ドイツのアルフレート・ウェゲナー研究所とスイス連邦森林・氷雪・景観研究所の共同研究では、大きさ5ミリ未満と定義されるマイクロプラスチックが大気に乗ってすさまじい長距離を移動した後、雪を始めとする降水に伴って大気中から洗い流されている可能性があることがわかりました。
 「雪中のマイクロプラスチックの大半が大気由来だということは、見てすぐわかった」と、主執筆者のメラニー・バーグマン氏は語っています。
 研究チームは2015~2017年、デンマーク領グリーンランドとノルウェーの間にあるフラム海峡に浮かぶ氷盤5カ所でサンプルを採取し、赤外線撮像で分析。スイスのアルプス山脈とドイツ北西部ブレーメンでそれぞれ採取したサンプルと比較しました。
 北極圏で採取したサンプルのマイクロプラスチック濃度は、スイスやドイツのサンプルと比べればずっと低かったものの、それでも1リットルの雪から1万個以上のマイクロプラスチックが検出されたといいます。
 研究チームは、赤道近くで風に巻き上げられた花粉が北極圏にまで運ばれていることを確認した過去の研究に基づき、マイクロプラスチックが大気中を移動しているとの仮説を主張しています。
 「大量のマイクロプラスチックが大気に運ばれていることが確認されれば、私たちはそれを吸い込んでいるのか、いるとすればどうやって、どれだけの量を吸い込んでいるのかという疑問が自然と浮かぶ」とバーグマン氏は述べ、人や動物の健康への影響について研究調査を急がなければならないと強調しました。

 2019年8月16日(金)
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