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■用語 心房粗動 [用語(さ行)]





[ゴルフ]心房の電気刺激が1分間に240回以上起こり、心臓の拍動に乱れが生じる不整脈
 心房粗動とは、心臓内部の上半分である心房の電気刺激が1分間に240回から450回の速さで起こり、心臓の拍動に乱れが生じる不整脈。
 正常な心臓では、右心房付近にある洞結節(どうけっせつ)から発生した電気刺激は一方通行で、心臓の端々まで伝わって拍動を起こし、消えます。次の拍動は、新たに洞結節から発生した電気刺激によって生じます。1分間では、洞結節から60~80回の電気刺激が発生して、右心房、左心房、右心室、左心室を規則正しく収縮させることで拍動を起こし、心臓は絶え間なく全身に血液を送り出しています。
 心房粗動では多くの場合、右心房の中で三尖弁輪(さんせんべんりん)という右心房と右心室の連結部分の周りを電気刺激が大きく旋回(空回り、リエントリー)している状態となっています。それ以外のところを電気刺激が大きく旋回する場合もありますが、あまり多くはみられません。
 前者を通常型心房粗動、後者を非通常型心房粗動、あるいは希有(けう)型心房粗動と呼びます。両者とも、電気刺激が反時計方向に旋回する場合と、時計方向に旋回する場合とがあります。
 心房粗動の症状は、心房から心室に伝わる電気刺激の数によって異なります。心房の電気刺激が1分間に240回の速さで起こり、4回に1回心室に電気刺激が伝わるとすると、心臓の拍動は1分間に60回前後となります。心房の電気刺激が1分間に300回の速さで起こり、4回に1回心室に電気刺激が伝わるとすると、心臓の拍動は1分間に75回前後となります。よって動悸(どうき)はあまり感じません。
 心房の電気刺激が1分間に240回の速さで起こり、2回に1回心室に電気刺激が伝わるような場合には、心臓の拍動は1分間に120回前後となります。心房の電気刺激が1分間に300回の速さで起こり、2回に1回心室に電気刺激が伝わるとすると、心臓の拍動は1分間に150回前後となります。
 このような心臓の拍動が速くなる頻脈を来す場合では、動悸として自覚されることが増えます。息切れを自覚したり、胸部に違和感があったり、胸が躍るように感じたり、胸が痛むこともあります。漠然と、体が重いと感じたり、疲れやすいと感じたりすることもあります。
 いったん心房粗動が始まると、なかなか自然には止まりません。心房粗動は、一般的には突然始まり長時間続くことが多いようです。夜間は心臓の拍動がゆっくりになる徐脈であっても、日中は軽く体を動かしただけで心臓の拍動が速くなる頻脈を来す場合も、ままあります。
 心臓弁膜症や心筋症といった心房に負荷がかかるような心臓病がある場合や、高血圧のため心肥大がある場合などに、心房粗動は始まりやすく、自然には止まらないと過重な負担となり、肺に水がたまる心不全を発症することもあります。
 また、心房粗動のために心房の中に血栓ができて、それがはがれて流れてゆき、脳梗塞(こうそく)を発症することもあります。
 ただし、心房粗動の症状は多様で、特定の症状が出ないことも多いために、健康診断などの際に偶然、発見されることもあります。
 心房粗動が疑われる症状に気が付いた時には、自然に止まることは少ないので、循環器科、循環器内科などを受診することが勧められます。
[ゴルフ]心房粗動の検査と診断と治療
 循環器科、循環器内科、心臓血管外科、心臓血管内科、不整脈科、不整脈内科などの医師による診断では、心臓の電気的活動を体表面から波形として記録する心電図をとります。
 正常な心臓における心電図の波形はP波という小さな波から始まり、とがって大きな波のQRS波、なだらかな波のT波、最後に小さい波のU波が見られ、これが繰り返されていきますが、心房粗動の心電図の波形ではP波は認められず、代わりに「のこぎり状」の規則的な心房の波である粗動波(F波)が見られます。
 心房から心室に伝わる電気刺激の数が多い状態で、粗動波(F波)の確認がむずかしい場合には、薬を使って心室に伝わる電気刺激の数を減らして心房の波形を見やすくすることもあります。よい条件で心電図が記録できれば、多くの場合三尖弁輪を回る通常型心房粗動か、それ以外の非通常型心房粗動かの診断ができます。
 循環器科、循環器内科、心臓血管外科、心臓血管内科、不整脈科、不整脈内科などの医師による治療では、心房から心室に伝わる電気刺激の数が多く、頻脈となっている場合には、β(ベータ)遮断薬やカルシウム拮抗(きっこう)薬といった少し心臓の力を弱める作用があり、心室に伝わる電気刺激の数を減らす薬を使います。心室に伝わる電気刺激の数が減ると、心房は心房粗動のままでも動悸の症状は軽くなります。
 点滴の薬を使って心房粗動を停止させるのはむずかしいことが多く、また、抗不整脈薬を使っての心房粗動停止、その後の洞調律維持(リズムコントロール)の効果は限定的で、抗不整脈薬を使ことでかえって症状が重くなることもあります。
 症状が強く、特に肺に水がたまって呼吸困難を伴っているような場合には、直流通電による電気ショック治療で心房粗動を停止します。
 三尖弁輪の周りを電気刺激が大きく旋回している通常型心房粗動の場合には、電極カテーテルを使って三尖弁輪から下大静脈にかけて数センチの距離を横断するように焼灼(しょうしゃく)する、カテーテルアブレーションという手術を行います。成功率が高く、危険性も少ないため現在最も勧められている治療法で、約95%程度で効果があり、症状の再発は多くても10%程度までです。
 三尖弁輪以外のところを電気刺激が大きく旋回する非通常型心房粗動の場合には、あらかじめコンピュータを用いた特別な装置を用いて診断をする必要があり、正確な診断が付けば多くの場合はカテーテルアブレーションによる治療が有効です。
 心房粗動が長い間続いているような場合には、心房の中にできた血栓がはがれて流れてゆき、脳梗塞を発症することを予防するために、ワルファリンなどの血栓の予防薬を服用します。
 現在、心房粗動の予防効果が高い薬は残念ながらありません。まずは日ごろから健康管理に気を配り、酒の飲みすぎ、疲労、睡眠不足、ストレスを避けることが大切になります。




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■ヒアリ発見相次ぎ、殺虫剤の販売急増 メーカーも増産対応 [健康ダイジェスト]





 強い毒を持つ南アメリカ原産のヒアリが各地の港湾などで相次いで見付かり、定着が心配される中、アリを対象とした殺虫剤の販売が急増し、メーカーも生産態勢を強化しています。
 東京都品川区にあるホームセンターでは、7月に入って近くにある大井ふ頭でヒアリが確認されたことを受け、アリを対象とした殺虫剤の売り場を増やしました。
 この店舗では、アリ用の殺虫剤の売り上げが7月10日からの1週間で昨年の同じ時期より10倍以上になったほか、グループ全体でも例年の2倍近くに上っているということです。
 ホームセンターの店長は、「当初は業務用での購入が多かったが、最近では一般の人の購入も増えている」と話していました。また、訪れた客は、「子供が夏休みに入ったばかりなので、しっかり対策をとりたい」と話していました。
 こうした状況を受けて、アリ用の殺虫スプレー「アリアース」や巣を丸ごと駆除する設置型殺虫剤「アリの巣コロリ」を手掛けるアース製薬では、7月の出荷量は前年同月の2倍に増え、工場では勤務シフトを工夫するなどして増産対応をとっています。
 また、消費者の関心が高いとして、ホームページでヒアリへの殺虫剤の効果を示す台湾で行った試験の動画も公開しています。
 ヒアリへの対策について、環境省は「むやみに殺虫剤を使うと在来種のアリを減らし、ヒアリが侵入しやすくなる恐れもある」と指摘していて、ヒアリのようなアリを見付けたら、触ったり、自分で駆除したりせず、環境省や自治体などに通報するよう呼び掛けています。

 2017年7月23日(日)
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■中年期までの体重増、5キロ程度でも重大な慢性病リスクに ハーバード大学などが研究 [健康ダイジェスト]





 成人の多くは、年齢を重ねるごとに体重の増加を経験しますが、中年期までの5キロ程度の体重増で重病リスクが大きく跳ね上がるとの研究論文が18日、発表されました。
 ハーバード大学の科学者らによると、成人期の少しの体重増加でも「2型糖尿病、循環器疾患、がん、非外傷性死といった重大慢性疾患の複合指標における罹患(りかん)率の大幅上昇と関連付けられた」ことが示されたといいます。
 論文は、アメリカの医師会雑誌「ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエーション」に掲載されました。
 研究は、1976年から2012年まで9万2000人以上を対象に追跡調査したデータに基づいています。対象者らは、女性では18歳、男性では21歳から、それぞれ55歳までの体重増加について自己申告しました。期間中、大半の人で体重の増加がみられ、女性では平均10キロ、男性では平均8・6キロ増えていました。
 論文によると、若年成人期から55歳までの体重増が2・26キロ以内の人との比較で、5キロ以上体重が増えた人には、心臓疾患といった健康問題の著しい増大に直面していることが確認できました。論文は、「体重が5キロ増えるごとに、2型糖尿病リスクは30%増大した」と指摘しています。
 そのほかにも、高血圧が14%、心血管疾患が8%と、それぞれで健康リスクは上昇していました。さらに、肥満に関連したがんの罹患率リスクも6%の増加を示しました。たばこを一切吸ったことがない人でも、早死にのリスクは5%高くなりました。
 これらの結果を受け、論文は「体重増加の値と慢性病リスクの増大には関連性がみられた」と記しています。

 2017年7月23日(日)
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■受け入れ先が見付からず、治療後も入院継続の虐待児356人 小児科医が全国調査 [健康ダイジェスト]





 親から暴行や育児放棄などの虐待を受けて医療機関に入院した子供のうち、医学的な問題がないにもかかわらず入院の継続を余儀なくされた子供が2016年までの2年間に356人いたことが、小児科医の研究チームの調査で明らかになりました。
 21日までに前橋赤十字病院小児科の溝口史剛医師ら3人が調査の報告書を公表し、入院中に保護者から新たな虐待を受けた子供が28人いたことも、明らかになりました。
 虐待や養育力の不足などを理由に、子供が治療後も退院できない「社会的入院」については、厚生労働省も十分に実態を把握できていないため、退院後のゆき先を決める全国の児童相談所への調査を今年度中に進め、対策を検討します。
 研究チームの調査では、社会的入院などの現状を調べるため、全国の963医療機関を対象にアンケート調査を行い、454施設が回答しました。
 その結果、2015~2016年に虐待を受けた子供計2363人の入院が確認されました。このうち治療が終わったにもかかわらず5日間以上退院できなかった子供が509人(21・5%)いました。
 さらに詳しく調べると、医学的に何ら問題がないにもかかわらず、親元に帰せず、受け入れ先の乳児院や児童養護施設、里親が見付からずに入院を続けた子供が356人に上ることが判明。頭部の外傷などにより退院後も医療ケアが必要で、受け入れ先がないため退院させられない子供も143人いました。
 研究チームは、詳細な報告があった126人ぶんの状況を分析。退院できなかった期間は、2週間未満が58人、2週間以上1カ月未満が31人、1カ月以上が37人で、中には9カ月近く、退院できなかった子供もいました。また、子供の年齢は、1歳未満の乳児が71人で過半数の56%を占めたほか、小学校入学前の幼児が30人(24%)、小学生が14人(11%)、中学生以上が11人(9%)となっています。
 報告書では、「2週間を超えて社会的入院が続くことは、大いに問題。病院に長く居続けると、心や体の発達に悪影響を及ぼす恐れがあり、早急に受け入れ先の施設などを拡充すべきだ」と指摘しています。
 一方、今回の調査では、入院時に付き添った保護者による新たな虐待の発生状況も調べました。その結果、2015~2016年に28人が院内で虐待を受けていました。期限を設けず保護者による院内虐待について調べたところでは、65人の事例が確認されました。このうち35人は、死亡につながりかねない重度の虐待でした。
 治療の終わった子供が退院できない大きな理由の1つに、児童相談所が扱う虐待の件数が急増し、受け入れ施設がなかなか見付からない現状があります。
 厚労省によりますと、児童相談所が対応した虐待の件数は、2015年度には過去最多の10万3000件余りに達し、5年前のおよそ1・8倍に増加しています。虐待を理由に、子供を親元から一時的に引き離す「一時保護」の件数も、1万7800件余りに上り、子供が多い都市部を中心に、虐待を受けた子供を預かる一時保護所や児童養護施設などの空きがなくなるケースが増えています。2015年度には、全国8カ所の一時保護所で平均の入所率が100%を上回り、19カ所で80%を超えています。
 児童相談所の職員の負担が年々大きくなっていることも、退院できない子供がいる要因の1つです。虐待の対応件数は、2015年度までの10年間で3倍に急増した一方、現場で対応に当たる児童福祉司の人数は、およそ1・5倍の増加にとどまっています。

 2017年7月23日(日)
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