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■OECD加盟国の平均寿命、健康的な生活で10年延長 最長は日本とスウェーデンの83・9歳 [健康ダイジェスト]



 経済協力開発機構(OECD)加盟35カ国の平均寿命はこの50年で10年程度延びており、中でも健康的な生活を送り、所得が高い国々ほどその傾向が強いことが10日、OECDが公表した2017年版の報告書で明らかになりました。
 OECDの「図表で見る医療2017年版」によると、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本、それに大半の欧州諸国を含む加盟国では、1970年以降、平均寿命が10年以上延び、80・6歳に達しています。
 平均寿命が最も長いのは、日本とスウェーデンでいずれも83・9歳。スペインとスイスの83歳が、それに続いています。最も短いのはラトビアの74・6歳、次いでメキシコの75歳でした。
 同報告書は、「より健康的な生活、より高い所得、より優れた教育はすべて、この数十年で寿命が延びている要因となっている」、「より良い医療もその一助となっている」と指摘し、「喫煙率の低下と医療費の支出増加も貢献している」としています。
 一方で、「肥満と有害なアルコール摂取への取り組みはほとんど成果を上げておらず、大気汚染が看過されることも多い」として、報告書は警鐘を鳴らしています。仮に喫煙率とアルコール消費量が半減すれば、平均寿命はさらに13カ月延びると予測しています。
 同報告書によれば、平均寿命が延びている主な要因は医療支出の増加ですが、10年前の世界金融危機以降、医療支出の伸びは鈍化しています。

 2017年11月11日(土)
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■男性がん患者の2割、抗がん剤治療後に精子を凍結保存 厚労省研究班が全国調査 [健康ダイジェスト]



 男性のがん患者が治療後に子供を持てるようにする精子の凍結保存について、厚生労働省の研究班が初の全国調査の結果をまとめました。2015年度には少なくとも820人が凍結保存を希望し、うち約2割の158人は凍結保存の前に抗がん剤治療を受けていました。
 がん治療は精子をつくる機能を低下させるなど男性不妊の原因になることがあり、日本癌(がん)治療学会は指針で、抗がん剤治療を受ける前の精子凍結保存を推奨しています。厚労省の研究班は、治療する医師や国民への周知の必要性を指摘しています。
 調査は昨秋、全国の大学病院や不妊治療を行う医療機関695施設を対象に実施し、約半数から回答がありました。2015年度に施設に凍結保存を依頼した患者820人のがんの内訳は、白血病・リンパ腫が383人、精巣腫瘍が237人、肉腫・軟部腫瘍が46人など。73人は無精子症などのため、凍結保存ができませんでした。年齢は、10~30歳代が多くなりました。
 凍結保存の前に抗がん剤治療を受けていた患者は158人で、凍結を希望した人全体の19%を占めました。白血病・リンパ腫の患者では27%と高くなりました。
 日本癌治療学会が今夏にまとめた指針は、「治療医はがん治療を最優先する」とした上で、治療で子供が持てなくなる恐れがある場合、抗がん剤治療前の精子凍結保存を推奨しています。
 厚労省の研究班は、凍結保存の希望の多い白血病などの治療施設に詳細な調査も実施したところ、精子凍結について患者全員に説明している施設は約4割でした。
 時間が十分に取れず不妊の問題を患者と話すことが医師の負担になっていたり、医療現場で精子凍結についての情報が不足していたりする傾向がありました。
 調査を担当した横浜市立大学市民総合医療センター生殖医療センターの湯村寧(やすし)部長(泌尿器科)は、「医師が情報を入手しやすい環境を整えるとともに、患者への説明をサポートする仕組みが必要ではないか」と指摘しています。

 2017年11月11日(土)
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■用語 心臓突然死 [用語(し)]



[位置情報]心臓疾患による予期しない突然の病死
 心臓突然死とは、心臓疾患による予期しない突然の病死のことであり、症状が出現してから死亡するまでの時間が24時間以内のものを指します。
 突然死は、予期しない突然の病死全体のことであり、症状が出現してから死亡するまでの時間が24時間以内の内因死を指します。けがや交通事故などの外因死は除きます。日本では年間約10万人の突然死があり、就寝中が最も多く、次いで入浴中、休養・休憩中、排便中に多く起こっています。
 年間約10万人の突然死があるうち、約6万人が心臓の異常が原因となる心臓突然死です。この心臓疾患による突然死は頻度が最も高く、症状出現から死亡までの時間が1時間以内となることもあり、ほかの突然死と区別して心臓突然死と呼びます。心臓疾患に次いで脳血管系疾患、呼吸器疾患、消化器疾患などが、突然死の原因として続きます。
 心臓突然死を引き起こし得る代表的な疾患としては、心筋梗塞(こうそく)、拡張型心筋症、肥大型心筋症、QT延長症候群、ブルガダ症候群が挙げられます。
 心筋梗塞は、心臓突然死の中で最も多い原因となる疾患です。心臓に栄養を送る冠動脈と呼ばれる血管の通り道が狭くなったり、閉塞(へいそく)したりすることで、その血管が栄養を送る領域の心筋が壊死(えし)してしまいます。
 心筋梗塞によって壊死した心筋が運悪く破裂すると、心破裂と呼ばれる状態になり、ほとんどの場合、救命できません。
 心筋梗塞で突然死してしまう最大の原因は、心室細動と呼ばれる不整脈です。これは、血管の梗塞部位や範囲にかかわらず、心筋梗塞発症から数時間以内に起こり得ます。心臓で血液を送り出している心室が小刻みに不規則に震える細動を伴って、全身に血液を送ることができなくなってしまうため、突然死してしまうのです。
 拡張型心筋症は、多くの場合、原因は不明なのですが、心臓の内腔(ないくう)が大きく拡張し、心筋の収縮能力が著しく低下して、全身に十分な血液を送れなくなる心不全に陥ってしまう疾患です。30~40歳代と中年男性に多くみられ、家族性と認められる場合が20%ほどあります。
 症状としては、動悸(どうき)、息切れ、呼吸困難などがあります。突然死の原因としては、心筋梗塞と同様、心室細動が主です。家族や親族の中に、若年で突然死や心不全を起こした人がいる場合、この疾患の可能性があるので、注意が必要です。
 肥大型心筋症は、心筋が肥大して心臓の内腔が狭くなり、心臓を十分拡張させることができず、全身に十分血液を送れなくなる疾患です。この疾患の約50%は、家族性です。症状は、軽いものから重いものまでさまざまです。
 突然死は、軽症を含むどの段階からも発生します。「失神を繰り返す」、「家族の中に突然死した人がいる」、「30歳未満で肥大型心筋症を発症した」場合は、激しい運動をすると危険な不整脈が出現して突然死につながってしまうこともあるため、注意が必要です。
 QT延長症候群は、心電図上QTと呼ばれる部分が正常よりも延長しているために、心筋細胞の電気的な回復が延長することにより起こる疾患です。原因としては、遺伝子異常や、抗不整脈薬などの薬剤、血液中のミネラル異常などが挙げられます。疾患といってもそれ自体では症状はありませんが、多形性心室頻拍という特殊な不整脈を生じることがあり、この不整脈が心室細動に移行し、突然死の原因となります。
 多形性心室頻拍を起こす誘因として、水泳や目覚まし時計のアラーム、安静・睡眠などが代表的です。この疾患は基本的に無症状なので、多くは健康診断で見付かります。
 ブルガダ症候群は、若年から中年の男性に多く、また日本や東南アジアに多くみられます。原因は遺伝子異常が多く、20~30%で突然死の家族歴が認められます。普段は軽度の心電図異常しかみられず、心臓超音波検査でも心臓に異常は見当たりませんし、狭心症や心筋梗塞の兆候もありません。
 夜間の睡眠中や食後の安静時などのリラックスした状態の時に突然、心臓けいれんともいえる心室細動が出現して、何の兆候もなく失神を起こします。立っていたり、座っていると、その場に転倒します。心室細動のほかに、発作性心房細動が出現することもあり、突然死に至る場合があります。




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■用語 乳輪腺 [用語(に)]



[位置情報]妊娠中や産後に、乳頭の周辺に目立つようになるブツブツと小さく隆起した突起物
 乳輪腺(にゅうりんせん)とは、乳首、すなわち乳頭の周囲を取り囲む輪状の部位である乳輪の中に、にきびやいぼのようにブツブツと小さく隆起した突起物として認められる皮脂腺。モントゴメリー腺、モンゴメリー腺とも呼ばれます。
 この乳輪腺は、一種のアポクリン汗腺であり、男性、女性を問わず誰(だれ)にでも10 個ほど存在し、乳頭と乳輪を乾燥や刺激から保護するための皮脂を分泌しています。皮脂腺にしては非常に珍しく、表皮に近い位置に存在するので、その大きさや数の多い少ないに個人差こそあれ、多くの人に目で見てわかるくらいのブツブツとした突起物として認められます。乳頭を刺激すると、乳輪腺はより隆起し、突出します。
 妊娠中や産後の授乳中の女性では、今まで気にも留めていなかったのに、いきなりブツブツとした突起物が目立つようになるということが、よくみられます。
 妊娠すると、女性の体は少しずつ、産後の授乳のための準備を始めます。乳房や乳頭もそれに伴い、変化していきます。乳輪の中にブツブツとした突起物が目立つようになるのも、授乳のための準備の一つです。
 個人差もありますが、特に妊娠初期から妊娠中期は、卵巣で分泌される女性ホルモンの影響で母乳(乳汁)を作る乳腺が肥大し、乳腺を支える脂肪組織も増えて乳房が次第に大きくなっていきます。乳房が大きくなるとともに、乳輪腺も大きくなります。
 出産後の授乳中には、乳輪腺から分泌される皮脂がにおいを発して、視覚がまだ未発達で明暗を認識することができるだけの新生児に、乳頭の位置を知らせる役割を果たしているといわれています。
 このように乳輪腺は機能的にも本来必要なもので、授乳期が終わると自然にブツブツとした突起物が目立たなくなることもありますので、気にならなければ何もしなくて構いません。しかし、女性ホルモンの分泌が過剰になると、乳輪腺の働きが促進されて皮脂が多く分泌され、かゆみが出ることがあります。
 また、分泌された皮脂を、にきびのような感覚で無理やり絞って押し出したり、つぶしたりすると、白い皮脂が出ることがあります。その際に手についていた細菌に感染してしまうと、炎症を起こして痛みを感じたり、膿(うみ)が出てきたりすることにつながります。
 分泌された皮脂の薄黄色の残りカスが乳頭や乳輪に付着した場合は、ガーゼやタオルで優しくふき取りましょう。風呂やシャワーの際に、そっと洗い流すだけでもかまいません。洗浄した後は、保湿をしましょう。乳首専用のケアクリームなどを塗って保湿することで、かゆみ対策にもなります。
 乳輪腺が必要以上に発達して、乳頭より大きくなったり、乳輪が膨らんで見た目が気になるなどの症状がある場合は、健康上に害がない範囲で目立つものだけ除去することができますので、乳腺外科、形成外科、整形外科、あるいは美容整形外科を受診し、手術によって整えることを考えてみてもよいのではないかと思われます。
[位置情報]乳輪腺の検査と診断と治療
 乳腺外科、形成外科、整形外科、美容整形外科の医師による診断では、視診、触診で判断します。
 乳腺外科、形成外科、整形外科、美容整形外科の医師による治療では、いぼやほくろを除去するような手術で、乳輪腺を切除します。入院の必要はなく、30分程度の通院手術で取り除くことが可能です。傷跡もほとんど残りません。切除手術は乳輪腺1個ずつの治療となり、大きさや数によって費用は異なります。
 手術後、麻酔が切れると多少痛みが出る場合があり、痛み止めの薬を内服します。患部はガーゼで保護しますが、その上から締め付けの少ないブラジャーを使えます。
 患部を保護するガーゼは手術の翌日に外し、以後、せっけんを使いシャワーで洗い流すことができます。微量の出血が数日程度続く場合は、シャワー後に交換用のガーゼを患部に当てます。湯船の入浴は、1週間後から可能です。
 日常生活や家事、事務仕事は、翌日から可能です。飲酒や運動は1週間控え、激しい運動や乳首への強い刺激は1カ月間程度避けます。1週間後に抜糸の通院があります。
 切除縫合した部分が一時的に感覚が鈍くなる場合も、傷がいえるにつれて元の感覚に戻ります。乳輪腺を切除した後でも、妊娠や授乳には影響はありません。




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■用語 モントゴメリー腺 [用語(も)]



[位置情報]妊娠中や産後に、乳頭の周辺に目立つようになるブツブツと小さく隆起した突起物
 モントゴメリー腺(せん)とは、乳首、すなわち乳頭の周囲を取り囲む輪状の部位である乳輪の中に、にきびやいぼのようにブツブツと小さく隆起した突起物として認められる皮脂腺。モンゴメリー腺、乳輪腺とも呼ばれます。
 呼称は、これを最初に定義したアイルランドのウィリアム・フェザーストーン・モントゴメリー産科医にちなんでいます。
 このモントゴメリー腺は、一種のアポクリン汗腺であり、男性、女性を問わず誰(だれ)にでも10 個ほど存在し、乳頭と乳輪を乾燥や刺激から保護するための皮脂を分泌しています。皮脂腺にしては非常に珍しく、表皮に近い位置に存在するので、その大きさや数の多い少ないに個人差こそあれ、多くの人に目で見てわかるくらいのブツブツとした突起物として認められます。乳頭を刺激すると、モントゴメリー腺はより隆起し、突出します。
 妊娠中や産後の授乳中の女性では、今まで気にも留めていなかったのに、いきなりブツブツとした突起物が目立つようになるということが、よくみられます。
 妊娠すると、女性の体は少しずつ、産後の授乳のための準備を始めます。乳房や乳頭もそれに伴い、変化していきます。乳輪の中にブツブツとした突起物が目立つようになるのも、授乳のための準備の一つです。
 個人差もありますが、特に妊娠初期から妊娠中期は、卵巣で分泌される女性ホルモンの影響で母乳(乳汁)を作る乳腺が肥大し、乳腺を支える脂肪組織も増えて乳房が次第に大きくなっていきます。乳房が大きくなるとともに、モントゴメリー腺も大きくなります。
 出産後の授乳中には、モントゴメリー腺から分泌される皮脂がにおいを発して、視覚がまだ未発達で明暗を認識することができるだけの新生児に、乳頭の位置を知らせる役割を果たしているといわれています。
 このようにモントゴメリー腺は機能的にも本来必要なもので、授乳期が終わると自然にブツブツとした突起物が目立たなくなることもありますので、気にならなければ何もしなくて構いません。しかし、女性ホルモンの分泌が過剰になると、モントゴメリー腺の働きが促進されて皮脂が多く分泌され、かゆみが出ることがあります。
 また、分泌された皮脂を、にきびのような感覚で無理やり絞って押し出したり、つぶしたりすると、白い皮脂が出ることがあります。その際に手についていた細菌に感染してしまうと、炎症を起こして痛みを感じたり、膿(うみ)が出てきたりすることにつながります。
 分泌された皮脂の薄黄色の残りカスが乳頭や乳輪に付着した場合は、ガーゼやタオルで優しくふき取りましょう。風呂やシャワーの際に、そっと洗い流すだけでもかまいません。洗浄した後は、保湿をしましょう。乳首専用のケアクリームなどを塗って保湿することで、かゆみ対策にもなります。
 モントゴメリー腺が必要以上に発達して、乳頭より大きくなったり、乳輪が膨らんで見た目が気になるなどの症状がある場合は、健康上に害がない範囲で目立つものだけ除去することができますので、乳腺外科、形成外科、整形外科、あるいは美容整形外科を受診し、手術によって整えることを考えてみてもよいのではないかと思われます。
[位置情報]モントゴメリー腺の検査と診断と治療
 乳腺外科、形成外科、整形外科、美容整形外科の医師による診断では、視診、触診で判断します。
 乳腺外科、形成外科、整形外科、美容整形外科の医師による治療では、いぼやほくろを除去するような手術で、モントゴメリー腺を切除します。入院の必要はなく、30分程度の通院手術で取り除くことが可能です。傷跡もほとんど残りません。切除手術はモントゴメリー腺1個ずつの治療となり、大きさや数によって費用は異なります。
 手術後、麻酔が切れると若干痛みが出る場合があり、痛み止めの薬を内服します。患部はガーゼで保護しますが、その上から締め付けの少ないブラジャーを使えます。
 患部を保護するガーゼは手術の翌日に外し、以後、せっけんを使いシャワーで洗い流すことができます。微量の出血が数日程度続く場合は、シャワー後に交換用のガーゼを患部に当てます。湯船の入浴は、1週間後から可能です。
 日常生活や家事、事務仕事は、翌日から可能です。飲酒や運動は1週間控え、激しい運動や乳首への強い刺激は1カ月間程度避けます。1週間後に抜糸の通院があります。
 切除縫合した部分が一時的に感覚が鈍くなる場合も、傷がいえるにつれて元の感覚に戻ります。モントゴメリー腺を切除した後でも、妊娠や授乳には影響はありません。




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■用語 心室細動 [用語(し)]



[位置情報]心臓で血液を送り出している心室がけいれんを起こし、血液を全身に送り出せなくなった状態
 心室細動とは、不整脈の一種で、心臓で血液を送り出している心室が小刻みに不規則に震える細動を伴って、血液を全身に送り出せなくなった状態。
 血管系統の中心器官である心臓には、4つの部屋があります。上側の右心房と左心房が、血液を受け入れる部屋です。下側の右心室と左心室が、血液を送り出す部屋です。4つの部屋がリズミカルに収縮することで、心臓は絶え間なく血液を全身に送り出すことができるのです。リズムを作っているのが心臓の上部にある洞結節(どうけっせつ)と呼ばれる部分で、1分間に60~80回の電気刺激を発生させて、心臓を規則正しく収縮させています。
 この電気刺激が何らかの原因で正常に働かなくなることによって、心臓の拍動のリズムに乱れが生じるのが不整脈で、心室細動は不整脈の中でも死亡に至る確率が高い危険な状態です。
 心室の無秩序な興奮により異常な刺激を受け、1分間当たりの拍動が300~600回と極端に速くなって血液の送り出しが不能な状態となり、血圧はゼロに下がります。胸痛や不快感が起き、血液が脳や体全体に届かなくなって、細動が10秒前後続くと意識を消失、さらに10分続くと脳死に至るともいわれ、やがて心臓が完全に停止し死に至ります。
 心臓突然死の多くは心室細動が原因で、即座に心臓マッサージを開始するか、公的機関やスポーツ施設を中心に配備されている自動体外式除細動器(AED)などを用いて細動を取り除かなければ、心臓停止から呼吸停止に陥ります。
 心室細動は、心筋梗塞(こうそく)や狭心症、心不全、心臓弁膜症などの心臓病の進行に伴って心臓の筋肉が弱っている人に多く起き、拡張型心筋症やブルガダ症候群と呼ばれる珍しい心臓病を持つ人にも起きるほか、脱水や栄養障害や腎(じん)機能障害などによって血液中のミネラルバランスが崩れて起こす人もいます。
 また、胸部にボールなどが当たった刺激や感電によるショックで、心室細動を起こす人もいます。さらに、QT延長症候群と呼ばれる先天性の遺伝子異常を持つために心室細動を起こしやすいタイプもあり、若者が睡眠中などの安静時や運動中に、心室細動発作を起こすこともあります。
 若者の場合、持病がなければ心室細動の兆候も現れにくく、たとえ不整脈で倒れても軽度で回復して、それに気付かない場合があって予知が難しく、別の機会に突然死する原因になりやすいという特徴があります。
 心室細動は活動時よりも安静時、特に睡眠時に起こりやすく、睡眠中に心室細動発作を繰り返していても本人には自覚されないこともあります。同居者がいた場合、夜間に突然もだえてうなり声を上げたり、体を突っ張ったり、失禁したりする全身症状を指摘され、初めて発作があったことがわかることもあります。睡眠時などの安静時の発作は、再発率が高くなっています。
 心室細動は、命にかかわるものなので、まずは毎年の健康診断をきちんと受けること、そして健診で異常が見付かったり、胸の自覚症状があった際には循環器科、循環器内科、もしくは不整脈専門の不整脈科、不整脈内科を受診することが勧められます。
[位置情報]心室細動の検査と診断と治療
 循環器科、循環器内科、不整脈科、不整脈内科の医師による診断では、検査によって症状を特定します。普通の心電図検査を中心に、胸部X線、血液検査、さらにホルター心電図、運動負荷検査、心臓超音波検査などを行います。いずれの検査も、痛みは伴いません。
 心電図検査は、数分で終わります。症状がない人でも、心電図検査で心室細動のリスクが高いブルガダ症候群やQT延長症候群などの疾患が見付かるケースもあります。
 ホルター心電図は、携帯式の小型の心電計を付けたまま帰宅してもらい、体を動かしている時や、寝ている時に心電図がどう変化するかをみる検査。長時間の記録ができ、不整脈の数がどれくらいあるか、危険な不整脈はないか、症状との関係はどうか、狭心症は出ていないかなどがわかります。とりわけ、日中に発作が起こりにくい不整脈を発見するのに効果を発揮します。
 運動負荷検査は、階段を上り下りしたり、ベルトの上を歩いたり、自転車をこいでもらったりする検査。運動によって不整脈がどのように変わるか、狭心症が出るかどうかをチェックします。
 心臓超音波検査は、心臓の形態や動きをみるもので、心臓に疾患があるかどうかが診断できます。
 循環器科、循環器内科、不整脈科、不整脈内科の医師による内科治療では、抗不整脈薬という拍動を正常化する働きのある薬を中心に行います。ただし、不整脈そのものを緩和、停止、予防する抗不整脈薬での治療は、症状を悪化させたり、別の不整脈を誘発したりする場合があり、慎重を要する治療法であるといえます。抗不整脈薬のほかに、抗血栓薬など不整脈の合併症を予防する薬なども用います。
 循環器科、循環器内科、不整脈科、不整脈内科の医師による外科治療では、1分間当たりの拍動が100回を大きく上回る症状を示す頻脈性不整脈に対して、体内に挿入したカテーテル(細い管)の先端から高周波を流し、心臓の動きにかかわる電流に過電流を起こす部位を焼き切って正常化する、カテーテル・アブレーション法という新しい治療法が行われています。この治療法は、心臓の電位を測って映像化する技術が確立したことで実現しました。
 薬物療法に応じず、血行動態の急激な悪化を伴って生じる心室細動に対しては、直流通電(DCショック)を行います。また、慢性的に心室細動の危険が持続する症状に対しては、植え込み型除細動器(ICD)の埋め込み手術も考慮されます。植え込み型除細動器は、致命的な不整脈が起きても、それを自動的に感知して止めてしまう装置です。
 治療に関しては、疾患自体の原因がはっきりしていないため対症療法に頼るしかなく、現在のところ根治療法はありません。心室細動発作を起こした際は、自動体外式除細動器(AED)、または手術で体内に固定した植え込み型除細動器(ICD)などの電気ショックで回復します。
 心室細動発作を起こしたことが心電図などで確認されていたり、原因不明の心停止で心肺蘇生(そせい)を受けたことがある人では、植え込み型除細動器(ICD)の適応が勧められます。このような発症者は今後、同様の発作を繰り返すことが多く、そのぶん、植え込み型除細動器(ICD)の効果は絶大といえます。また、診断に際して行う検査においてリスクが高いと判断された場合にも、植え込みが強く勧められます。
 といっても、植え込み型除細動器(ICD)の植え込みはあくまで対症療法であり、発作による突然死を減らすことはできても、発作回数自体を減らすことはできないところに限界があるといわざるを得ません。
 植え込み型除細動器(ICD)は通常、左の胸部に植え込みます。鎖骨下の静脈に沿ってリード線を入れ、心臓の内壁に固定します。治療には500万円ほどかかりますが、健康保険が利き、高額療養費の手続きをすれば、自己負担は所定の限度額ですみます。手術後は、入浴や運動もできます。
 ただし、電磁波によって誤作動の危険性もあり、社会的な環境保全が待たれます。電子調理器、盗難防止用電子ゲート、大型のジェネレーター(発電機)などが、誤作動を誘発する恐れがあります。
 万一、発作が起きた際の用心のため、高所など危険な場所での仕事は避けたほうがよく、車の運転も手術後の半年は原則禁止。電池取り替えのため、個人差もありますが、5〜8年ごとの再手術も必要です。確率は低いものの、手術時にリード線が肺や血管を破ってしまう気胸、血胸なども報告されています。




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■認知症患者の割合、OECD加盟国で日本1位 有病率は2・33% [健康ダイジェスト]



 日本の認知症患者の割合(有病率)は、経済協力開発機構(OECD)加盟35カ国の中で最も高いことが10日、OECDが公表した2017年版の医療に関する報告書で明らかになりました。
 年齢が上がるほど認知症有病率は高まる傾向にあり、日本は世界で最も高齢化が進んでいるためとみられます。
 報告書によると、日本の人口に対する認知症有病率は2・33%で、OECDの平均1・48%を大きく上回り、最も高くなりました。2位はイタリアの2・25%、3位はドイツの2・02%でした。日本の有病率は20年後の2037年にはさらに上昇し、3・8%に達すると推定されています。
 OECDの担当者は、「日本は高齢化がほかの国より早く進んでいる。認知症を含め、加齢に関連した病気への対策が喫緊の課題だ」と指摘しています。

 2017年11月11日(土)
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■無届け臍帯血移植、東京都の医師に懲役1年を求刑 4被告全員が結審 [健康ダイジェスト]



 東京都や大阪府のクリニックで臍帯血(さいたいけつ)が国に無届けで移植されたとして、販売業者や仲介役ら計4人が再生医療安全性確保法違反罪で起訴された事件で、表参道首藤クリニック(東京都渋谷区)の医師首藤紳介被告(40歳)の初公判が10日、松山地裁でありました。
 首藤被告は起訴内容を認め、検察側は懲役1年を求刑し、弁護側は執行猶予か罰金刑を求めて即日結審しました。判決は12月21日。この日で、一連の事件で起訴された4被告全員の公判が結審しました。いずれも起訴内容を認めています。
 起訴状によると、首藤被告は販売業者らと共謀し、2016~2017年、同クリニックで他人の臍帯血を患者4人に対し計6回、無届けで移植したとされます。
 検察側は論告で、首藤被告が事件で最も中核的な役割を担ったとし、首藤被告の施術方法は移植前後に必要な処置をしておらず、科学的根拠がないと指摘。2015年に同法で無届け移植に対する罰則の適用が始まってから、首藤被告は無届けで臍帯血移植を27回行い、約2800万円の利益を得ていたとも明らかにしました。また、違法性を認識後も「医師としてあってはならないカルテの偽装工作などを行って移植を続けた」と述べました。

 2017年11月11日(土)
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