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■夏に多い手足口病が冬も流行し、患者数が過去10年で最多 病原性高く要注意 [健康ダイジェスト]



 子供に多い夏風邪、手足口病の流行が今も続き、1週間当たりの患者数が、この時期としては過去10年で最多となっていることが4日、国立感染症研究所の調べで明らかになりました。
 脳炎などを起こす病原性が高いウイルスが広がっており、専門家は警戒を呼び掛けています。同じく夏風邪として知られる咽頭(いんとう)結膜熱(プール熱)も最多で、注意が必要です。
 手足口病は、手足や口内などにできる発疹が主な症状で、熱が出ることもあります。ほとんどは後遺症もなく治るものの、まれに髄膜炎や急性脳炎を起こすことがあります。
 現在流行しているのは、夏に主流だったのとは異なるエンテロウイルスA71型と呼ばれるウイルス。このウイルスは中枢神経系での合併症を起こすことがほかのウイルスより多く、過去の流行時には死者も出ています。
 全国の小児科定点医療機関からの報告によると、11月13日から19日の1週間の1医療機関当たりの患者数は1・28人で、これまで最高だった2011年の同時期0・99人を上回りました。
 都道府県別では、佐賀県(5・14人)が多く、ほかには青森県(2・52人)、宮城県(2・37人)、福井県(2・18人)が目立ちました。エンテロウイルスA71型は、山形県や愛媛県、東京都、大阪府で多く検出されました。
 子供の発熱が2日以上続く、ぐったりするなどの症状があった場合は、注意が必要。国立感染症研究所の藤本嗣人室長は、「保育園など子供の多いところは特に警戒が必要。ノロウイルスと同様に、トイレ後の手洗いなどの予防策を徹底してほしい」としています。
 咽頭結膜熱(プール熱)も最高だった2013年に比べて、約1・6倍の1医療機関当た0・67人の患者が報告されています。
 都道府県別では、北海道(2・98人)、宮崎県(2・31人)、富山県(2・00人)が多くなりました。最近は冬に流行することが多く、年末にかけてさらに増えるとみられます。
 手足口病と咽頭結膜熱(プール熱)はいずれもウイルスが原因で、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染や、接触感染が主な感染経路。特別な治療法はなく、予防には手洗いが重要。咽頭結膜熱(プール熱)は幼児から学童に多くみられ、夏に学校のプールを介して流行することが多いために、この病名が付けられましたが、最近は年間を通じて流行しています。

 2017年12月4日(月)
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■脂肪組織由来の幹細胞移植で、脳内出血を治療 会津中央病院が臨床研究 [健康ダイジェスト]



 会津中央病院(福島県会津若松市)脳神経外科、福島県立医科大学(福島市)神経内科学教室と脳神経外科は、脳内出血患者の脳内に自身の皮下脂肪から採取した脂肪組織由来の幹細胞を直接投与し、治療する再生医療の共同研究を行っています。
 幹細胞が脳内出血で壊れた脳細胞に代わって脳に生着し、機能を代償すれば手足のまひの改善などが期待されます。脳内出血による後遺症は社会的課題でもあり、全国初の共同研究の成果に注目が集まっています。
 脳内出血は、主に高血圧が原因で発症する急性脳血管障害。今回の共同研究では、最も発生頻度が高い、被殻(ひかく)という部分の出血と診断された患者を対象としています。
 脳内出血でできた血腫を取り除く手術をした後、その部分にドレーン(管)を入れておき、術後1週間以内に細胞治療を行います。患者自身の腹部や太ももから皮下脂肪を吸引採取し、採取した皮下脂肪を細胞分離装置(遠心分離機)で処理。皮下脂肪組織から細胞溶液を取り出し、培養などの加工を経ず、すぐにドレーンから脳内に注入するといいます。
 皮下脂肪組織はほとんどが脂肪細胞であるものの、その透き間に幹細胞が含まれ、骨髄から採取する場合に比べて、10倍から100倍の幹細胞が含まれるといいます。
 細胞集団には、血管を新たに作る機能を促す、さまざまな成長因子を出す、炎症を調整するという3つの働きがあるとわかっており、脳内に移植した幹細胞がこれらの働きをすることで効果を出すと考えられます。
 脂肪組織由来の幹細胞は、単位細胞当たりの能力が骨髄由来幹細胞より高く、細胞数も元々多いため、培養などで数週間をかけて細胞数を増やす必要がないため、脳内出血の急性期の状態での治療が可能といいます。
 会津中央病院では、すでに1人の患者で臨床研究が行われ、効果を観察しています。現在、副作用はみられず、リハビリも順調に進んでいるといいます。
 臨床研究の責任者の前田佳一郎会津中央病院副院長・脳神経外科部長(51歳)は、「破壊された脳組織は手術では元に戻らない。リハビリだけでは限界があり、しっかりと効果を観察したい」と話しています。

 2017年12月4日(月)
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■海の酸性化が地球全体で急速に進行し、温暖化に拍車も 気象庁が解析 [健康ダイジェスト]



 大気中の二酸化炭素が海に溶け込むことで起きる「海の酸性化」が地球全体で急速に進んでいることが、気象庁の解析で明らかになりました。
 生態系や地球温暖化に大きな影響を与えるとされ、気象庁は解析結果を公開するとともに、今後も注意深く監視を続けることにしています。
 気象庁などによりますと、海は大気中の二酸化炭素を吸収する性質があり地球温暖化の進行を抑える役割を担ってきました。しかし、長年にわたって二酸化炭素を吸収し蓄積してきたことで、本来は「弱アルカリ性」を示す海水が少しずつ酸性に変化する「海の酸性化」が各地で起きていると指摘されてきました。
 これについて気象庁が1990年から2016年までに世界各地で観測された海面のデータを集めて詳しく解析した結果、海の酸性化が地球全体で急速に進んでいることがわかりました。
 具体的には、値が低くなるほど酸性化していることを示す「pH」の地球全体の平均値が10年当たりで0・018低下していたということで、これは産業革命以降の約250年間の10年当たりの平均値に比べて4・5倍のペースで進行しているということです。
 海の酸性化が進むとサンゴやプランクトンなどの成長が妨げられ、生態系に大きな影響を及ぼす可能性があるほか、海の二酸化炭素を吸収する能力が低下し地球温暖化がさらに進行し、海水温の上昇や海面水位の上昇を引き起こす恐れがあります。
 気象庁は、解析結果をホームページで公開するとともに、今後も注意深く監視を続けることにしています。

 2017年12月4日(月)
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■後期高齢者医療制度の保険料、高所得者の上限額引き上げへ 厚労省が4年ぶり [健康ダイジェスト]



 厚生労働省は、75歳以上の人が加入する後期高齢者医療制度の保険料を4年ぶりに見直し、2018年度から、年金の収入が864万円以上の人が1年間に納める保険料の上限額を5万円引き上げて62万円にする方針を固めました。
 厚労省は、高齢化の進展に伴って増え続ける医療費の財源を確保する一環として、75歳以上の人が加入する後期高齢者医療制度について、所得の高い人たちの保険料を4年ぶりに見直すことになりました。
 具体的には、2018年度から、年金の収入が864万円以上の人が1年間に納める保険料の上限額を現行の57万円から5万円引き上げて62万円にする 方針です。
 また、自営業者らが加入する国民健康保険の保険料も2年ぶりに見直し、給与の収入が1078万円以上の単身世帯と、年金の収入が1062万円以上の単身世帯については、2018年度から、年間の保険料の上限額を現行の73万円から4万円引き上げて77万円にする方針です。
 ただ、40歳から64歳までの国民健康保険の加入者が健康保険料とともに納めている介護保険料の上限額は、年間16万円のまま据え置くことにしています。
 医療費の高騰を受け、各市町村は毎年保険料を引き上げています。年間上限額を高く設定することで、高所得者の保険料負担を増やし、中所得層の負担増を一定程度抑える狙いがあります。 

 2017年12月4日(月)
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■用語 アスピリンじんましん [用語(あ)]



[天秤座]アスピリンを始めとした非ステロイド性抗炎症薬の使用によって誘発されるじんましん
 アスピリンじんましんとは、アスピリンを始めとした解熱鎮痛薬である非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用することによって誘発され、じんましんや血管浮腫(ふしゅ)の症状が出る疾患。NSAIDs(エヌセイズ)過敏じんましん、NSAIDs過敏症皮膚型などとも呼ばれます。
 アスピリンは、発熱があった時などに使用する解熱鎮痛薬で、アセチルサリチル酸により作られています。非ステロイド性抗炎症薬は全般として、体内でプロスタグランジンという痛みを起こし、熱を上げる炎症物質が合成されるのを妨げる作用を持ち、解熱薬や鎮痛薬、抗炎症薬として幅広く用いられています。
 アスピリンじんましんを誘発しやすいのは、非ステロイド性抗炎症薬のうち酸性のものが知られています。酸性解熱鎮痛薬に共通してみられるシクロオキシゲナーゼ抑制作用、つまり体内でのプロスタグランジンの合成に作用するシクロオキシゲナーゼという酵素の働きを阻害する作用が関係しているのではないかと考えられていますが、アスピリンじんましんを誘発する真のメカニズムは不明です。
 アスピリンを始めとした非ステロイド性抗炎症薬の内服薬、座薬、注射薬、あるいは貼付(ちょうふ)薬、塗布薬を使用してから数分から半日で、副作用による急性の過敏反応により、皮膚に地図状に盛り上がった大小の赤いはれが生じ、かゆみを伴うじんましんや、まぶたや唇がはれる血管浮腫の症状が現れます。
 じんましんは体のどんな部位にも現れ、全身に生じることもあります。血管浮腫が現れた場合は、顔全体がはれてきて、話しづらくなったり、目が開けづらくなったりすることもあります。
 じんましんは基本的には24時間以内に、遅くとも48時間以内に消えますが、血管浮腫は翌日になるとさらに症状が悪化し、数日間持続することもあります。
 皮膚症状のほかに、咽頭(いんとう)浮腫によるのどの詰まり、息苦しさ、せき、腹痛、吐き気などが起こった場合は、アナフィラキシーショックにつながる危険があります。アナフィラキシーショックは、急激に全身の血管が拡張することによる血圧低下、呼吸困難、意識障害などが起こり、生命の危険がある状態で、緊急の治療を必要とします。
 もともと慢性じんましんがベースにある人の20~35%は、非ステロイド性抗炎症薬の使用によって、じんましんが発症もしくは増悪する可能性があるといわれています。ふだんは全く症状が出ないのに、非ステロイド性抗炎症薬を使用した時だけ、じんましんなどの症状が出る人もいます。
 過労なども誘因になりやすいことが知られており、非ステロイド性抗炎症薬の使用した時の体調により、症状が現れる程度が異なり、同じ非ステロイド性抗炎症薬や量で必ず症状が現れるわけではありません。一般には、効き目の強い非ステロイド性抗炎症薬ほど、症状が現れやすいことが知られています。
 アスピリンじんましんを発症する体質が疑われる人は、市販の風邪薬や、少量の解熱鎮痛成分の入った湿布、目薬などを使用する際は、常に慎重を期す必要があります。また、色素や防腐剤などの食品添加物でも症状が出ることがあるので、注意を要します。
 じんましんの症状が出たもののすぐに消失したというような軽度の場合は、自宅で様子をみても大丈夫ですが、副作用を放置していると重くなり健康に影響を及ぼすことがあるので、次に非ステロイド性抗炎症薬を使用する際は医師や薬剤師に報告し、指示を仰ぐことが大切です。
 特に息苦しさを感じた場合は、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあるため、救急車などを利用して直ちに内科、アレルギー科を受診してください。その際は、使用した非ステロイド性抗炎症薬と服用時間を伝えてください。
[天秤座]アスピリンじんましんの検査と診断と治療
 内科、アレルギー科の医師による診断では、詳細な問診を行い、過去に非ステロイド性抗炎症薬の使用により、明らかにじんましんや血管浮腫の症状が誘発されたことがあるかどうかを確認します。
 また、アスピリンあるいは他の非ステロイド性抗炎症薬の吸入や経口負荷試験により病状を判断します。アレルギー反応ではないので、薬剤アレルギーの血液検査やプリックテストなどの皮膚テストは陰性になります。
 内科、アレルギー科の医師による治療では、アスピリンじんましんの根本原因が不明で完全な予防策がないため、解熱鎮痛薬である非ステロイド性抗炎症薬の服用を避け、医薬品や食品の添加物を除外することが処置となります。
 軽症の場合は、抗ヒスタミン薬による内服治療を行います。中等症で医師が必要と判断した場合は、症状に応じ抗ヒスタミン薬とリン酸エステル型ステロイド薬の点滴などを行います。
 アナフィラキシーショックを起こしている場合は、アドレナリンの筋肉注射、抗ヒスタミン薬とリン酸エステル型ステロイド薬の点滴などを行います。急速な進行例では、アドレナリンの筋肉注射だけでなく点滴も考慮します。




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■用語 アスピリン喘息 [用語(あ)]



[天秤座]アスピリンを始めとした解熱鎮痛薬の使用によって誘発される喘息発作
 アスピリン喘息(ぜんそく)とは、アスピリンを始めとした解熱鎮痛薬である非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用することによって誘発される喘息発作。解熱鎮痛薬喘息、NSAIDs過敏喘息とも呼ばれます。
 アスピリンは、発熱があった時などに使用する解熱鎮痛薬で、アセチルサリチル酸により作られています。非ステロイド性抗炎症薬は全般として、体内で痛みを起こし、熱を上げるプロスタグランジンという炎症物質が合成されるのを妨げる作用を持ち、解熱薬や鎮痛薬、抗炎症薬として幅広く用いられています。
 もともと喘息を患っている人では、激しい喘息発作を起こす場合があり、成人喘息患者の約10%、重症喘息患者の約30%にアスピリン喘息が認められ、とりわけ鼻ポリープとも呼ばれる鼻茸(はなたけ)がある人や、蓄膿(ちくのう)症とも呼ばれる慢性副鼻腔(ふくびくう)炎を合併している人に多くみられます。
 アスピリン喘息の主な症状としては、原因となる非ステロイド性抗炎症薬の服用後から、通常1時間以内に鼻詰まりや鼻水などに続き、息苦しさや咳(せき)などの喘息発作が起こります。また、腹痛や下痢、吐き気などの腹部の症状が出ることもあります。首の辺りから顔面にかけて紅潮し、血管浮腫(ふしゅ)などの皮疹(ひしん)は比較的少ないといわれています。
 非ステロイド性抗炎症薬の使用による症状は、原因薬の効果発現時間にピークとなります。軽症の場合で約半日程度、重症の場合は24時間以上続くこともあります。血管浮腫などの皮疹は出てくるのも遅く、持続時間も長いとされます。症状が進行すると、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤な全身反応を引き起こし、急激に全身の血管が拡張して血圧が下がるとともに、呼吸困難、気管支の筋肉の攣縮(れんしゅく)が起こり、重い喘息発作から最悪の場合は死に至ることもあります。
 アスピリン喘息の原因は、アスピリンやインドメタシンなどの非ステロイド性抗炎症薬への過敏症によって引き起こされます。アスピリン過敏症を誘発しやすいのは、非ステロイド性抗炎症薬のうち酸性のものが知られています。酸性解熱鎮痛薬に共通してみられるシクロオキシゲナーゼ抑制作用、つまり体内でのプロスタグランジンの合成に作用するシクロオキシゲナーゼという酵素の働きを阻害する作用が関係し、過敏症状を引き起こす細胞が活性化されるのではないかと考えられていますが、アスピリン過敏症を誘発する真のメカニズムは不明です。遺伝的な影響はありません。
 もともと喘息を患っていて、アスピリン過敏症を発症する体質が疑われる場合、とりわけ鼻詰まりや嗅覚(きゅうかく)障害といった鼻の症状がある場合は、市販の風邪薬や解熱鎮痛薬、少量の解熱鎮痛成分の入った湿布、目薬などを使用する際は、常に慎重を期す必要があります。また、色素や防腐剤などの食品添加物でも症状が出ることがあるので、注意を要します。
[天秤座]アスピリン喘息の検査と診断と治療
 内科、耳鼻咽喉(いんこう)科の医師による診断では、詳細な問診を行い、過去に非ステロイド性抗炎症薬の使用により、明らかに喘息発作が誘発されたことがあるかどうかを確認します。
 また、アスピリンあるいは他の非ステロイド性抗炎症薬による負荷試験も行います。これには内服法、吸入法、舌下内服法などがありますが、誘発される症状は非常に多様で、1秒率という1秒間に吐き出された空気の量が肺活量に占める割合の低下、発疹、眼瞼(がんけん)浮腫、遅発型喘息、大発作などが生じるため、呼吸器科の医師の管理のもとに行います。
 内科、耳鼻咽喉科の医師による治療では、主にステロイド薬(副腎〔ふくじん〕皮質ステロイド薬)を使用します。軽症の場合、全身的に影響の少ないステロイド点鼻薬の鼻への噴霧、ステロイド液の点鼻などの局所投与で鼻の症状のコントロールがつくこともあります。
 重症の場合は、ステロイド薬の全身投与が必要になることもあります。また、鼻の治療とともに、気道粘膜に少量のステロイド薬を散布、塗布して、気道の炎症を抑えて気道を元の広さに戻すことで、喘息のコントロールを行います。
 外科的手術としては、内視鏡下に鼻腔・副鼻腔手術を行い、鼻茸を始めとする病的粘膜の除去、鼻腔・副鼻腔の換気ルートを確保します。ただし、手術をしてアスピリン喘息が根本的に治るわけではないので、手術後も引き続き根気よく治療を続けます。アスピリン喘息の発症者はさまざまな薬物に対して過敏症があるため、手術に際しては慎重に対応します。
 アナフィラキシーショックが出た場合は急激に悪化するため、ステロイド薬の点滴、人工呼吸器の装着、血圧を上げる高圧剤の投与、補液の点滴などの対症療法を行います。




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■用語 アスピリン過敏症 [用語(あ)]



[天秤座]アスピリンを始めとした解熱鎮痛剤の使用によって誘発される過敏症
 アスピリン過敏症とは、アスピリンを始めとした解熱鎮痛剤である非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用することによって誘発され、気管支喘息(ぜんそく)やじんましん、鼻炎などの症状が出る疾患。アスピリン不耐症とも呼ばれます。
 アスピリンは、発熱があった時などに使用する解熱鎮痛剤で、アセチルサリチル酸により作られています。非ステロイド性抗炎症薬は全般として、体内でプロスタグランジンという痛みを起こし、熱を上げる炎症物質が合成されるのを妨げる作用を持ち、解熱剤や鎮痛剤、抗炎症剤として幅広く用いられています。
 アスピリン過敏症を誘発しやすいのは、非ステロイド性抗炎症薬のうち酸性のものが知られています。酸性解熱鎮痛薬に共通してみられるシクロオキシゲナーゼ抑制作用、つまり体内でのプロスタグランジンの合成に作用するシクロオキシゲナーゼという酵素の働きを阻害する作用が関係しているのではないかと考えられていますが、アスピリン過敏症を誘発する真のメカニズムは不明です。
 アレルギーとして症状が出るわけではなく、遺伝的な影響もありませんが、アスピリン過敏症は30~50歳代の成人に多い疾患で、女性のほうが男性よりも1・5倍かかりやすいといわれています。
 アスピリンを始めとした解熱鎮痛剤を服用することで、喘鳴などの気管支喘息症状や、発疹(はっしん)やかゆみなどのじんましん症状、鼻汁などの鼻炎症状などが発症します。これらの症状すべてを発症する場合や、どれか1つだけ発症する場合など、さまざまなパターンがあります。
 もともと、喘息を患っている人では、激しい発作を起こす場合があり、アスピリン喘息といいます。
 このアスピリン喘息は、鼻ポリープとも呼ばれる鼻茸(はなたけ)がある人や、慢性副鼻腔(ふくびくう)炎を合併している人に多くみられ、症状が進行すると、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤な全身反応を引き起こし、急激に全身の血管が拡張して血圧が下がり、最悪の場合は死に至ることもあります。
 アスピリン過敏症を発症する体質が疑われる人は、市販の風邪薬や、少量の解熱鎮痛成分の入った湿布、目薬などを使用する際は、常に慎重を期す必要があります。また、色素や防腐剤などの食品添加物でも症状が出ることがあるので、注意を要します。
[天秤座]アスピリン過敏症の検査と診断と治療
 内科、アレルギー科の医師による診断では、アスピリンの吸入や経口負荷試験により病状を判断します。アレルギー反応ではないので、薬剤アレルギーの血液検査やプリックテストなどの皮膚テストは陰性になります。
 内科、アレルギー科の医師による治療では、アスピリン過敏症の根本原因が不明なので完全な予防策がないため、アスピリンを含む鎮痛解熱剤の服用を避け、医薬品や食品の添加物を除外することが処置となります。
 発熱時には、原則として氷冷します。どうしても薬が必要な時は、抗ヒスタミン薬、葛根湯(かっこんとう)などの漢方薬を処方します。比較的安全とされる酸性解熱鎮痛薬以外の薬剤であるアセトアミノフェン、塩基性解熱鎮痛薬であるソランタールを処方することもありますが、万全ではありません。発作時には、比較的安全とされるリン酸エステルステロイド薬を点滴で投与します。
 関節リウマチなどの慢性疼痛(とうつう)疾患で鎮痛剤を連用する必要がある時は、アスピリンを少量から連続投与し、耐性を維持するアスピリン耐性誘導(アスピリン脱感作療法)などの方法で対処します。




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■用語 宿便性大腸穿孔 [用語(さ行)]



[天秤座]長い間、腸にたまっている硬い便が原因で大腸に穴が開く疾患
 宿便性大腸穿孔(せんこう)とは、便秘で硬くなった便が原因で大腸に穴が開く疾患。特発性大腸穿孔の一つです。
 主に便秘で長い間、腸にたまって硬くなった便、あるいは体内で作られた糞石(ふんせき)といわれる結石により、腸管壁が圧迫され、粘膜の血流障害から壊死(えし)に陥り、腸管に穴が開きます。病理学的には、穿孔部は円形もしくは楕円(だえん)形で、辺縁に壊死および炎症を認めます。
 腸管内圧の上昇などによって、大腸粘膜の一部が腸壁外へ嚢胞(のうほう)状に突出する大腸憩室や、大腸にできた腫瘍(しゅよう)などが原因となる大腸穿孔と比べると、比較的まれな疾患です。
 宿便性大腸穿孔は、大部分がS状結腸と直腸に発生し、横行結腸、下行結腸、脾(ひ)湾曲部(脾曲部下行結腸)、大腸以外の盲腸に発生することもあります。
 かつては極まれにしかみられませんでしたが、高齢者の便秘の増加で多くの病院で、宿便性大腸穿孔への対応を迫られるようになっています。高齢者に多いほか、長期臥床(がしょう)者や、便秘をもたらす薬剤常用者に多くみられます。また、慢性腎(じん)不全や強皮症、舌がん、胆汁うっ滞性黄疸(おうだん)などの基礎疾患を持つ患者にみられることも、まれにあります。
 大腸に穴が開けば、その穴を通して体の中に、本来は排出されるはずの有害物質が流れ込むので、体にとっては深刻な事態となります。大腸は通常でも腸内細菌が多く、病原性のある細菌も繁殖しやすい部位であるため、大腸に穴が開くと、腹痛を起こし、すぐに重症の腹膜炎を起こします。敗血症を伴ったり、ショック状態に近かったり、腹痛が重篤で下血もあったりと、誰でも重症と疑えるような症状のものがほとんどですが、それほどの症状に見えないのに実際には重症というケースもまれに存在します。
 宿便性大腸穿孔は、特に高齢者の便秘持ちに多くみられます。高齢で大腸の動きが落ち、水分をあまり摂取しない生活で便が出難く、かつ硬くなると、石のような便が腸を傷付けることもあり、スムーズに便が移動しないため、大腸の圧力が部分的に異常に高まり、宿便性大腸穿孔の原因となります。また、高齢者では大なり小なり動脈硬化に伴う腸の虚血もあるので、そうしたもろく、弱い部位に強い圧力が掛かることにより、宿便性大腸穿孔の原因となります。
 抗精神病薬の常用による便秘も、宿便性大腸穿孔の一因とされています。抗精神病薬や抗うつ薬は、抗コリン作用を有するため便秘を起こしやすく、大腸穿孔の原因となります。
 突然の腹痛、下血がみられたら、できるだけ早く内科、ないし消化器科の専門医を受診し、適切な治療を受けるようにします。緊急で手術して大腸管に開いた穴をふさぐことになりますが、死亡率は14%とされており、50%前後とされた従来に比較して救命率は上がっているものの、発症から24時間以上で死亡率は33%、48時間以上では50 %とされており、診断の遅れたケースでは予後不良となるため、早期診断と早期治療が重要です。 
[天秤座]宿便性大腸穿孔の検査と診断と治療
 内科、ないし消化器科の医師による診断は、便秘、腹痛、下血などの症状だけで容易に推定できますが、確定するために血液検査、腹部単純X腺検査、腹部CT(コンピュータ断層撮影法)検査を行います。
 大腸管の拡張、大腸管内に硬便や多量の便塊を認め、本来は腸管内にとどまっているガスが開いた穴から腹腔(ふくくう)内に漏れ出るフリーエアー、腹水の貯留、腹膜炎、閉塞(へいそく)性腸炎、大腸管穿孔などを認めれば、宿便性大腸穿孔と確定します。
 内科、ないし消化器科の医師による治療では、症状が急速に進み、もともと高齢でほかの疾患を持っている発症者が多いので、緊急で手術して壊死、穿孔した大腸管を切除し、管を挿入して大腸管の内容物を吸引するドレナージ、双孔式人工肛門(こうもん)の造設などを行います。
 宿便性大腸穿孔の再発を防ぐためには、便秘を起こさないようにすることが大切です。規則的な生活や野菜類の多い食事、適度の運動を心掛けてください。医師の側でも、症状などに応じて便秘薬を処方します。




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