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■月経異常の女性運動選手、疲労骨折リスクが8倍 慶応大が調査 [健康ダイジェスト]


 月経に異常がある女性運動選手は、疲労骨折を起こすリスクが約8倍に上り、一度骨折すると繰り返すリスクも約5倍高まるとする研究結果を、慶応大学の研究チームがまとめました。イギリスの科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されました。
 日本整形外科学会によると、疲労骨折は1回の外傷で起きる通常の骨折とは異なり、骨の同じ部分に小さな力が繰り返し加わることで、小さなひびが入って、やがて完全に骨折する状態をいいます。女性選手の疲労骨折は、運動量の多さに食事量などが見合わず、エネルギー不足からホルモンのバランスが崩れ、骨粗しょう症を引き起こすことで生じます。
 研究チームは2017年、慶応大の体育会所属の女性選手56人を調べたところ、13人が脚を疲労骨折した経験がありました。このうち11人に、月経不順や無月経などの異常がみられることもわかりました。さらに1年間の追跡調査を行うと、3人が再び疲労骨折していました。また、練習メニューが過密化し、運動による消費エネルギーが高くなると疲労骨折を起こしやすくなる可能性も示されました。
 血液や尿の検査結果をみると、疲労骨折を経験した選手は、骨や筋肉がダメージを受けると生じる酵素の値が高く、骨の形成にかかわるタンパク質の値は低くなりました。これらの酵素やタンパク質の値を調べれば、疲労骨折のリスクを予測できる可能性があるといいます。
 研究を取りまとめた慶応大医学部の宮本健史・特任准教授(整形外科)は、「女性選手の疲労骨折は選手生命にかかわる。過去の骨折経験や月経の異常、血液や尿の検査値を参考に、トレーニングの方法の工夫や見直しが必要だ」と話しています。

 2019年1月15日(火)
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■がんゲノム医療、全国40病院で 30カ所超を拠点病院に指定 [健康ダイジェスト]


 厚生労働省はがん患者の遺伝情報から最適な治療薬を選ぶ「がんゲノム医療」を全国で受けられるよう医療提供体制をつくります。遺伝子検査を実施し治療方針を決める病院は、中核拠点の大病院11カ所に30カ所程度を追加し、合計約40カ所に整えます。
 遺伝子検査が示した保険外の抗がん剤治療と、保険医療を組み合わせた混合診療を迅速に受けられるようにします。がんゲノム医療は2019年春にも保険適用になる見通しで、がん患者の治療の選択肢が広がりそうです。
 がんゲノム医療で使う遺伝子パネル検査は、多数の遺伝子を一度に検査して最適な抗がん剤を選び出します。効果が高く副作用も少ないとされます。一部の検査は春にも保険適用される見込み。
 厚労省は国立がん研究センター中央病院、東京大学病院、京都大学病院など11病院を「中核拠点病院」に指定しましたが、保険適用が始まれば、対応し切れなくなる恐れもあり、30カ所超を「拠点病院」として2019年度中に追加指定します。実際の治療に当たる全国135カ所の「連携病院」と合わせ、全国で医療を提供する体制が整います。
 混合診療を迅速に受けられる仕組みもつくります。日本は混合診療を原則禁止しており、保険診療と保険外診療を組み合わせた治療を受けると、保険診療分も含めて医療費は全額自己負担になります。遺伝子パネル検査を保険適用しても、そこで導かれた治療法が混合診療ルールに抵触すれば患者の医療費負担は重くなり、普及の制約になりかねません。
 そのため厚労省は例外として混合診療が認められる「患者申し出療養」の仕組みを使いやすくします。該当すると薬代は全額自己負担のままですが、保険診療分は原則3割ですみます。
 国立がん研究センター中央病院が抗がん剤治療の計画書を事前に作り、各地の病院が共有。過去の事例から病院内の準備期間を2カ月程度に短縮できる見込みで、患者の申し出から3カ月半程度で治療を始められそうです。
 遺伝子検査で最適な治療法と示されそうなのは保険適用外の抗がん剤が大半とみられ、保険外の治療を希望する患者が大幅に増える可能性があります。胃がんに効果がある保険適用の抗がん剤を、保険外となる肺がんの治療で使うことが有効という結果が示されることなどがあり得ます。
 国立がん研究センターによると、生涯でがんに罹患するリスクは男女ともに「2人に1人」。がんゲノム医療は一人ひとりの患者の状況に合わせた「個別化治療」につながると期待を集めます。ただ、すべてで有効な治療法に結び付けられるわけではありません。数十万円に上る検査費用が保険適用されれば、患者の自己負担は原則3割に抑えられる一方、保険財政を圧迫する恐れもあり、費用対効果の検証が必要になりそうです。

 2019年1月15日(火)
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