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■新型出生前診断、美容外科など認定外施設で広がる カウンセリング不十分 [健康ダイジェスト]




 
 学会の認定を受けずに新型出生前診断を実施する医療機関の9割は、普段妊婦を診察することのない産婦人科以外の診療施設でした。ここ1年で急増したとみられ、「カウンセリングもなく手軽に検査できる」と利用を呼び掛けています。背景には「命の選別につながる」との議論もある検査を巡る規制が、学会の指針だけという不十分な実態があります。
 妊婦の血液から胎児のダウン症など染色体の異常を調べる新型出生前診断の在り方について、厚生労働省が検討する方針を打ち出しました。背景には、学会が認定しない施設での実施が増えるなど、命の選別につながる診断を強制力のない学術団体の指針だけで進める限界があります。
 新型出生前診断には、産むか産まないかという重い決断が伴います。これまでダウン症などの疑いが指摘された人の8割近くは中絶を選びました。このため本来は、検査の前後に十分なカウンセリングが欠かせません。
 当初は臨床研究として、日本産科婦人科学会や日本小児科学会、日本人類遺伝学会など関連5団体の議論を経て、産婦人科医と小児科医が常勤するなどの条件を満たし、日本医学会が認定する施設だけで実施する形で始まりました。
 一方、血液の分析は検査会社が担うため、カウンセリングを除けば、医療機関では採血するだけ。自費診療なので価格も自由に決められます。「検査会社との契約を安く抑え、カウンセリングを手抜きすれば、利益率が上がる」とある認定施設の産婦人科医は話しています。
 認定外で新型出生前診断を実施しても罰則はないため、一部の民間クリニックなどは、2016年ごろから参入。今年7月末時点で、少なくとも40カ所ありました。費用は15万~20万円程度。美容外科や皮膚科、形成外科医、精神科医など産科や産婦人科以外の医師が、「年齢制限なし」「来院は1度だけ」「土日も検査可能」「紹介状不要」「夫婦で来なくてもいい」などとインターネットに広告を出し、現在の指針で対象外の35歳未満も対象にしたり、安さを売りにしたりするところも現れています。
 認定施設での実施数は2016年以降減少傾向で、認定外施設に相当数が流れているとみられます。

 2019年8月19 日(月)
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■抗生物質が効かない緑膿菌、新手法で殺菌 名大が技術開発 [健康ダイジェスト]




 
 抗生物質への耐性を持つ緑膿(りょくのう)菌を殺菌する新手法を、名古屋大学大学院理学研究科などの研究チームが開発したと発表しました。緑膿菌が生存するのに必須な鉄を取り込む仕組みを利用し、薬剤を菌内に注入。薬剤に近赤外光を当てて活性酸素を出し、菌を死滅させるといいます。
 緑膿菌は肺炎や敗血症など感染症の原因で、院内感染が問題となっており、今後、肺や目などの感染に対する治療を目指していくといいます。
 緑膿菌は水や土の中に存在しており、免疫力が低下した時に感染します。細胞壁を作らせない攻撃法を持つ抗生物質などに対して耐性を持つようになり、治療できない状況だとして、世界保健機関(WHO)は、新たな抗菌薬の開発の緊急性が最も高いものの一つとしています。
 名古屋大学大学院生の四坂勇磨さんらは、緑膿菌が増えるために鉄が必須で、人間の体内で血液の鉄分を吸収して増殖することに着目。鉄を菌内に運ぶタンパク質に、色素の一種「ガリウムフタロシアニン」がくっ付くことを突き止めました。鉄の代わりにこの色素を取り込ませ、色素に近赤外光を当てると、菌にとって有害な活性酸素が発生するといいます。
 この色素は、道路標識、新幹線の塗料などに使われています。研究チームの荘司長三・名古屋大教授(生物無機化学)は、「緑膿菌は、自ら増えるために鉄を必要とする。その鉄を取り込む経路を止める方法は、耐性化されにくいと考えている」と話しています。
 研究成果は、アメリカの化学会の専門誌の電子版に論文として掲載されました。

 2019年8月18日(日)
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☐用語 アメーバ性肝膿瘍 [用語(あ行)]




  
[喫茶店]赤痢アメーバが大腸から血行性に転移することにより、肝臓に膿瘍が形成される疾患
 アメーバ性肝膿瘍(のうよう)とは、経口的に侵入した赤痢アメーバという原虫が大腸より経門脈的に吸収されて肝臓に到達し、膿瘍が形成される疾患。
 アメーバ性肝膿瘍は、アメーバ赤痢(赤痢アメーバ症)の一つであり、そのうちの腸管外アメーバ症の一つでもあります。
 赤痢アメーバは人、サル、ネズミなどの大腸に寄生し、糞便(ふんべん)中にシスト(嚢子〔のうし〕)を排出します。このシストに汚染された飲食物を口から摂取することで、次の人へと感染します。急性期の感染者よりも、シストを排出する無症候性の感染者が感染源として重要です。ハエ、ゴキブリを介した感染も起こります。
 感染しても症状が現れるのは、5〜10パーセント程度。現れる場合の症状は、腸管アメーバ症(アメーバ性腸炎)と腸管外アメーバ症に大別されます。
 腸管アメーバ症は、下痢、粘血便、渋り腹、腸内にガスがたまって腹が膨れ上がる鼓腸、排便時の下腹部痛、不快感などの症状を伴う慢性腸管感染症であり、典型的にはイチゴゼリー状の粘血便を排出します。多くは、数日から数週間の間隔で増悪と寛解を繰り返します。
 盲腸から上行結腸にかけてと、S字結腸から直腸にかけての大腸に、潰瘍(かいよう)が好発します。まれに、肉芽腫(しゅ)性病変が形成されたり、潰瘍部が壊死性に穿孔(せんこう)したりすることもあります。
 一方、腸管外アメーバ症では、腸管部より赤痢アメーバが門脈という血管の血流に乗って肝臓に運ばれ、肝臓に膿瘍が形成されるアメーバ性肝膿瘍が最も高頻度にみられます。そのほか、皮膚、脳、肺に膿瘍が形成されることもあります。
 アメーバ赤痢全体の中で、アメーバ性肝膿瘍の占める割合は約30~40%で、成人男性に多くみられます。高熱、肝腫大、右季肋部(みぎきろくぶ)痛(右脇腹〔みぎわきばら〕の痛み)のほか、吐き気、嘔吐(おうと)、体重減少、寝汗、全身倦怠(けんたい)感などを伴います。膿瘍が破裂すると、腹膜や胸膜、心外膜にも病変が形成されます。
 しかし、実際にはケースごとにさまざまで、症状の軽いものもあれば、中には無症状で経過する場合もあります。粘血便や下痢、腹痛などの腸管症状を欠いたままアメーバ性肝膿瘍を形成することもあり、腸管症状は必ずしも合併するとは限りません。
[喫茶店]アメーバ性肝膿瘍の検査と診断と治療
 内科、感染症科の医師による診断は、肝膿瘍による発熱、右脇腹の痛みなどの症状の有無、経過に加えて、腸管アメーバ症の症状である粘血便や下痢、腹痛の有無についても確認します。また、海外渡航歴についても問診します。
 腹部超音波検査、腹部CT(コンピューター断層撮影)検査を行い、肝膿瘍の存在、また肝膿瘍の部位について、より詳細に確認します。
 右脇腹から針で肝膿瘍を刺して内容物を採取する穿刺(せんし)検査を行い、内容物の中に赤痢アメーバがいるかどうかを顕微鏡で調べます。検出率は50%前後ですが、アメーバ性肝膿瘍の内容物は無臭でアンチョビペースト状、あるいはチョコレート状と表現されることがあるため、診断に際しての参考となります。
 また、血液検査を行い、赤痢アメーバに対する血清アメーバ抗体があるかどうかを調べます。アメ−バ性肝膿瘍での血清アメ−バ抗体の陽性率は、95%以上と報告されています。
 内科、感染症科の医師による治療では、膿瘍液の特徴からアメーバ性肝膿瘍が疑われれば、直ちに抗原虫剤のメトロニダゾール(フラジール)やチニダゾールの投与を開始します。炎症所見、自覚症状などから治療効果を確認しますが、数日ごとに腹部超音波検査を行い肝膿瘍のサイズのチェックも行います。.
 肝膿瘍が破裂する危険性がある場合などでは、体外から細いチューブを肝膿瘍に入れて内容物を体外に排出する治療であるドレナージを開始します。
 炎症所見、自覚症状の消失、肝膿瘍の消失ないしは縮小をもって治療終了の目安とし、ドレナージチューブを抜去します。
 治療効果がみられない場合は、別の抗原虫剤のエメチンやクロロキンの使用も考慮します。汎発性腹膜炎症状を認めれば開腹術を行いますが、それ以外は外科的ドレナージを考慮しません。
 予防には、飲食物の加熱、手洗いの励行、適切な糞便処理が有効。また、シスト排出者との接触に注意する必要もあります。
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