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☐用語 胃石 [用語(い)]





[バー]摂取した食物成分や異物が凝固して硬くなり、胃から排出されない塊
 胃石(いせき)とは、胃内異物の1つで、摂取した食物成分や異物が部分的に消化されたり、全く消化されなかったりして緊密に凝固して、石のように硬くなっ塊。
 この胃石は直径10センチくらいにまでなることもあり、胃から排出されません。
 胃は、胃石や異物が集まりやすい部位です。理由としては、胃の形が湾曲していること、胃の内容物が小腸の始まりの部分である十二指腸に入る際に必ず通る幽門と呼ばれる出口が狭いことなどが挙げられます。胃石や異物の直径が約2センチを超えると、ほとんどの場合は幽門を通過することができません。
 胃石は内容により、果物や野菜や海草の繊維が集まった植物胃石、飲み込んだ髪の毛が部分的に消化された毛髪胃石、制酸薬などの薬が固まって塊状になった薬物胃石に分類されます。
 植物胃石には、空腹時に果物の柿(かき)を大量に食べて生じる柿胃石、植物の一種であるコンフリー(ヒレハリソウ)を食べて生じるコンフリー胃石(いせき)があります。毛髪胃石は、自分の髪の毛を飲み込む癖のある人に生じるもので、ほとんどが女性にみられ、大抵は精神的なストレスなどで髪の毛をかんで飲み込むことにより、胃の中で凝固して胃石となります。
 柿胃石は形成が速く健常な人の胃の中にも形成されますが、ほかの植物胃石は手術で胃を部分切除した人や糖尿病などで自律神経障害がある人など、胃の運動機能の低下や排出機能の障害がある場合に形成されやすくなります。
 柿胃石の形成システムはいまだにはっきりしていませんが、柿渋の主成分であるシブオールというタンニンが胃酸により可溶性から不溶性に変化し、これが食物のかすと一緒に凝固してできるといわれています。柿胃石は、柿の栽培地域でしばしば流行します。
 柿胃石は、吐き気、嘔吐(おうと)、上腹部痛などの急性症状を現し、上腹部に移動性のしこりを触れます。便や吐物(とぶつ)に胃石が混じることもあります。また、胃石によって胃粘膜が傷付き、びらんや潰瘍(かいよう)となることがあります。
 柿胃石以外では、無症状、あるいは胃の不快感など軽度の症状で、慢性的です。まれには幽門閉塞(へいそく)の症状を引き起こす場合もあり、通常量の食事の後に非常に満腹感を覚えたり、悪心、吐き気、嘔吐、痛み、消化管出血が現れたりすることもあります。
[バー]胃石の検査と診断と治療
 内科、消化器科、外科などの医師による診断では、柿を食べたことや、毛髪を飲み込む癖などを聞き出す問診を行った上、腹部単純X線(レントゲン)検査、腹部超音波(エコー)検査、CT(コンピュータ断層撮影)検査、時に胃内視鏡検査に基づいて判断します。胃内視鏡検査の際、胃石を採取し、顕微鏡で調べて毛髪や植物性物質を探すこともあります。
 内科、消化器科、外科などの医師による治療では、胃石は胃潰瘍(かいよう)や腸閉塞を合併することがあるので、胃石を溶解して縮小させる試みとして胃洗浄、炭酸水素ナトリウム剤、パパイン製剤、分解酵素剤などを使用します。
 溶解療法が不成功に終わった場合と症状がみられる場合は、内視鏡を用いて鉗子(かんし)、ワイヤースネア、ジェットスプレー、レーザーなどで胃石を破砕し、小片として十二指腸より肛側へ排出させるか、内視鏡を介して回収します。
 内視鏡下での胃石の排出や回収が不可能な岩石様の凝固物および毛髪胃石に対しては通常、開腹を要する外科的手術を行います。
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☐用語 異所性膵 [用語(い)]





[位置情報]本来の膵臓から全く違う臓器に膵臓の組織が存在する形成異常
 異所性膵(すい)とは、膵臓と全く違う臓器に膵臓の組織が紛れ込む形成異常。迷入膵、副膵とも呼ばれます。
 8割は胃の出口付近の幽門部、十二指腸、小腸の上半分の空腸に存在しますが、まれに小腸の下半分の回腸、腸間膜、胆道、肝臓、脾臓(ひぞう)、メッケル憩室、虫垂などにもみられることがあります。
 膵臓は胃の背側にある臓器で、胎児期に胃と膵臓の組織が別れてそれぞれの臓器に分化してくのですが、膵臓の組織のごく一部が胃などの筋肉の層に誤って入り込んだ状態で、胃と膵臓が別れてしまうことがあります。この誤って胃などに入り込んだ膵臓組織が異所性膵で、胃の粘膜の下にある筋肉の層に入り込んでいる場合は胃粘膜下腫瘍(しゅよう)と呼ばれる形態をとり、十二指腸、小腸などの粘膜の下にある筋肉の層に入り込んでいる場合は消化管粘膜下腫瘍と呼ばれる形態をとります。
 大きさは0・2ミリから5ミリ程度であり、その多くは1つだけで存在します。
 組織学的には正常な膵臓と同じで、腸管内に膵液を出せる構造になっている場合もある一方、腸管内に膵液を出せる構造になっていなかったり、インシュリンを製造するランゲルハンス島がないものだったりと、完全な膵臓としては機能していない場合もあります。
 多くは無症状であり、多くの人は異所性膵の存在に気付いていませんが、内視鏡の検査でたまたま見付かることがあります。
 ただ、膵臓に発生し得る病変はすべて発生する可能性があり、異所性膵が胃や小腸の潰瘍(かいよう)や出血の原因になることもあり、腹痛や腹部不快感を伴うこともあります。
 膵管が腸管につながらずに閉じている場合は、異所性膵炎を発症することもあり得ます。ごくまれに異所性膵が炎症を起こして異所性膵炎を発症すると、みぞおちや背部の強い痛みを感じます。
 異所性膵がんの発症もあり得ることで、膵臓がんの検査で本来の膵臓に異常が全く見付からない場合には、本来の膵臓と連続性を欠き血行支配も異なる異所性膵の病変を疑うことも重要で、それにより異所性膵がんを発見することに成功した例もあります。
 検査で異所性膵の存在を指摘されたら、まず内科か外科を受診して、手術が必要なのか、それとも経過観察でよいのかどうかを診断してもらいます。
[位置情報]異所性膵の検査と診断と治療
 内科、外科の医師による診断では、通常、血液検査、腹部X線(レントゲン)検査、腹部造影CT(コンピュータ断層撮影)検査、内視鏡検査などを行います。潰瘍性病変を認める場合は、組織の一部を採取して顕微鏡で調べる生検で、腫瘍の種類やがんの有無を調べます。
 内科、外科の医師による治療では、基本的には無症状で特に害もないので、小さいものは年に1、2回、内視鏡による精密検査を行って、経過を観察します。
 大きいものや、出血するもの、悪性腫瘍が疑われるものは、内視鏡下に、あるいは外科的に手術をして摘出します。異所性膵がんは全摘出しても重大な影響が全く出ないので、手術は本来の膵臓がんよりも格段に簡単です。小さいものの経過観察中に、大きさや形態に変化がみられるようであれば、手術も考慮します。
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☐用語 遺伝性球状赤血球症 [用語(い)]





[バー]赤血球が先天的に球状に変形して本来の機能が低下し、壊れやすくなる疾患
 遺伝性球状赤血球症とは、血液を構成する細胞のうち、各臓器や組織への酸素運搬を担う赤血球という細胞の遺伝的な異常によって、形状が球状に変形して本来の機能が低下し、壊れやすくなる疾患。常染色体優勢遺伝という形式で遺伝することが多く、常染色体劣性遺伝という形式で遺伝することもあり、突然変異による弧発例も存在します。
 日本で発見される遺伝性溶血性貧血の中で最も頻度が高い疾患で、人口5〜10万人に1人の頻度とされています。主要な症状は貧血、黄疸(おうだん)、脾臓(ひぞう)のはれですが、症状の程度は個人差が大変強く、新生児期に重篤な症状を起こす場合もあれば、成人してから検査結果の異常で偶然発見される場合もあります。
 赤血球は体内で狭い血管をも通過できるように、正常では中央部分がへこんだ円盤状の形をしています。この形態によって、狭い部分を通過する際に細胞が折り畳まれることで細胞を傷付けずにより先に流れていくことができます。
 遺伝性球状赤血球症では、この特殊な形を保つための細胞骨格を作り上げる蛋白(たんぱく)質の遺伝子異常があるため、赤血球が通常通り変形することができず、細い血管や脾臓を通過するたびにその抵抗により細胞膜がどんどん削り取られてゆきます。細胞膜の面積が減っても細胞の中身の量は変わらないため、同じ表面積で最も体積を多くできる球状に赤血球が近付いてゆきます。それでも最終的には、細胞膜が薄くなることで形を保てずに赤血球が壊れてしまい、血色素(ヘモグロビン)が多量に赤血球外に出される溶血という現象が発生します。
 細胞骨格にかかわる蛋白質には多くの種類があり、どの蛋白質にどのような異常が出るかによっても疾患の深刻さは異なってきます。
 最重症の場合は、胎児期に高度の貧血のため、胎児水腫(すいしゅ)という状態を起こし得ます。新生児期に症状が出る場合の多くは、溶血のために血液中にビリルビン(胆汁色素)が増え新生児黄疸を起こして発見されます。黄疸の程度がひどい場合は、脳へのビリルビンの沈着とそれによる発達障害を起こすこともありますが、貧血による症状が深刻なことはまれです。新生児期をすぎると、皮膚の黄疸が問題となることは少なくなります。
 遺伝性球状赤血球症の発症者では、赤血球が壊れずに体内を循環できる期間が疾患のない人と比べて少ないため、常に骨髄が活性化して多めに赤血球を作り続けている状態です。そのため、俗にリンゴ病と呼ばれる伝染性紅斑(こうはん)の原因になるヒトパルボウイルスB19型というウイルス感染への感染、赤血球を作る際に必要なビタミンB12や葉酸の不足など、骨髄の活動を抑制するような出来事があると急激に貧血が進行して症状を起こす可能性が高くなります。
 また、皮膚の黄疸を起こすほどではないにしろ、溶血によって赤血球からビリルビンが漏れ出続けているため肝臓がそれを処理し切れずに、ビリルビンが胆石を作りそれによる胆石疝痛(せんつう)発作を起こす可能性が高くなります。
[バー]遺伝性球状赤血球症の検査と診断と治療
 小児科、ないし血液内科の医師による診断では、足の裏などから末梢(まっしょう)血を採取して、赤血球の形態観察で球状赤血球や小型球状赤血球の増加、赤血球の浸透圧抵抗の低下、血液中の間接型ビリルビン値の上昇、脾臓のはれなどを総合して診断します。可能であれば、赤血球膜の蛋白質を電気泳動で解析し、遺伝的異常を同定します。
 なお、新生児期には赤血球の形態、赤血球の浸透圧抵抗ともに典型的な所見を示さないことも多いため、診断が難しいことがあります。
 小児科、ないし血液内科の医師による治療では、疾患の原因が遺伝的な蛋白質の異常であるため、ほかの遺伝性溶血性貧血症と同様に根本的な治療法はありません。
 対症療法として、正常より多くの量が必要となる葉酸を経口で補充します。まれに新生児期から貧血による症状が出る場合は、成熟に伴って骨髄が赤血球の消費を補えるだけ新たに赤血球を生産できるようになるまで、赤血球輸血や、エリスロポエチンという赤血球の生産を増やすホルモンの投与などを行います。
 また、溶血や貧血に伴う症状が高度な場合や、これらの症状が軽度でも胆石が認められる場合などでは、赤血球は主に壊している脾臓を外科手術、あるいは腹腔(ふくくう)鏡下手術によって取り除く脾摘が治療法となります。元々の症状の程度によってどの程度の改善がみられるか個人差はありますが、軽症の場合はビリルビンなどの検査値がほぼ正常範囲になり、重症の場合でも輸血を必要とする頻度がかなり改善するなど大きな効果が見込めます。
 しかし、脾臓という臓器が肺炎球菌など一部の細菌感染に対抗する上で重要な役割を持っているため、脾摘後はこれらの感染症に対して抵抗力が弱くなってしまいます。そのため脾摘の前にワクチン接種を受けることが推奨されます。また、脾摘を受けた発症者は脾摘を受けない遺伝性球状赤血球症の発症者と比べて、動脈/静脈塞栓(そくせん)の危険性が上がるという報告もあるため、元々の危険性が高い発症者では注意が必要になります。
 特に乳幼児期は脾摘後に重症細菌感染症にかかりやすくなるため、重症の場合でも6歳になるまで脾摘は待つほうが安全とされます。軽症の場合は、青年期まで待機可能なこともあります。
 そのほかの疾患の治療のため骨髄移植を行った場合には、骨髄の細胞が根本的に入れ替わるため遺伝性球状赤血球症も改善しますが、この疾患単独に対する治療としては治療に伴う合併症のリスクが高すぎるため通常は行われません。
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☐用語 陰門膣炎 [用語(い)]



[ダイヤ]女児の外陰部から膣にかけて細菌が侵入し、炎症を起こす疾患
 陰門膣炎(ちつえん)とは、女児の外陰部から膣にかけて細菌が侵入し、炎症を起こす疾患。外陰膣炎とも呼ばれます。
 子供の外陰部や膣の皮膚はとても薄く、細菌などの侵入を受けやすい上、成人女性で膣内を酸性に保ち感染を防いでいる外陰部の常在菌もいないため、女児に起こりやすいと考えられています。皮膚にいるブドウ球菌や溶連菌、腸内にいる大腸菌などが原因菌になります。
 発症すると、おむつやパンツに黄色や薄緑色の下り物が付いていることがあります。年齢によっては、外陰部が赤くなり、かゆみや痛みを訴えることもあります。ただれたりすると、少量の出血をみます。
 時には、尿道のほうにも細菌が入って膀胱(ぼうこう)炎を起こすこともあり、下り物に膿(うみ)が混じります。また、かゆみのためかきむしって、さらに二次的に細菌感染を起こすことがあります。
 数カ月間で2〜3回繰り返す女児もいます。何度も繰り返す場合には、小陰唇癒着症や処女膜閉鎖症が原因になっていることがあります。
 おむつやパンツに下り物が付着するだけでなく、かなり臭いのですぐに気付きます。気付いたら小児科、ないし婦人科を受診してすぐに治療してもらいます。
[ハート]陰門膣炎の検査と診断と治療
 小児科、ないし婦人科の医師による診断では、外陰部や膣前庭の状態を視診した上で、膣の粘膜をぬぐって細菌の培養を行い、原因になった病原体を検査します。
 小児科、ないし婦人科の医師による診断では、抗生剤の外用剤を処方します。場合によっては、抗生剤の内服薬も処方します。
 家庭では、女児の外陰部から膣にかけて、せっけんはあまり使わずにお湯でよく洗うようにして、下り物、汚れをよく落として、処方された抗生剤の外用剤を塗ります。抗生剤の内服薬も処方されたら、医師の指示通りに服用させます。
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