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■用語 梨状筋症候群 [用語(り)]





[足]臀部から下肢に痛みとしびれが生じる疾患
 梨状筋(りじょうきん)症候群とは、臀部(でんぶ)から、膝(ひざ)の後ろ側のくぼんだ部分や、ふくらはぎなどの下肢に痛みとしびれが生じる疾患。原因がわからず見逃されやすい疾患です。
 梨状筋は股(こ)関節の後方に付いている筋肉であり、臀筋群のさらに奥に走っている深層筋に相当し、ちょうど骨盤から出てくる坐骨(ざこつ)神経の真上を走っています。 この梨状筋によって坐骨神経が圧迫を受けて、梨状筋症候群が発症します。
 特に臀部、つまり尻(しり)の奥からピリピリとした痛みが慢性的に続くことから、ゆっくりと症状が現れ始めることが多いようです。その後、太股(ふともも)、膝の後ろ側のくぼみ、ふくらはぎと、下肢に向かって症状が広がるという傾向があります。筋力低下や感覚障害は、あまり起こりません。
 梨状筋症候群を発症すると、座った姿勢から立ち上がろうとした場合や、かかとを地に着けたままで足の先だけを外側に回すように股関節から脚全体を動かした場合、横座りで体重を痛めた側にかけた場合、背中を後ろに反らせるような動作をした場合に、痛みが増強します。歩行時にはあまり痛みがないことが多く、腰痛はありません。
 梨状筋による坐骨神経の圧迫は本来少ないのですが、股関節の屈伸運動が頻繁になされるランニングや、股関節を急激にねじるような動作を行うスポーツを切っ掛けに、梨状筋により坐骨神経が摩擦、圧迫されて発症することが多いようです。また、臀部の打撲、車の運転などで長時間同じ姿勢をとっている慢性の圧迫刺激により、発症することもあります。
 まれに坐骨神経のすべてが梨状筋を貫通している場合、坐骨神経が枝分かれして一方が梨状筋を貫通している場合、また枝分かれした坐骨神経により梨状筋が挟まれている場合があります。この3パターンの場合、梨状筋が緊張することで坐骨神経を圧迫し、症状が出ることもあります。
 女性に多い疾患であり、女性のほうが男性よりも筋肉が弱く、腱(けん)と骨をつなぐ腱鞘(けんしょう)の間に起こる腱鞘炎を起こしやすい体質を有しているためと考えられています。
 痛み、しびれなどの症状を伴うことから、腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアと独自に判断する人が多く、また腰椎椎間板ヘルニアの治療を行っても一向に改善されず、検査してみたら梨状筋症候群であったということも多いようです。
[足]梨状筋症候群の検査と診断と治療
 整形外科の医師による診断では、臀部から下肢にかけての痛みとしびれ、モアレ写真などの光学的検査、関節や筋肉の状態などの運動分析法などにより、梨状筋による座骨神経圧迫なのかを判断します。
 しかし、原因がわからず見逃されやすい疾患であり、CT、MRIなどの画像診断で梨状筋がはれて大きくなっている場合には異常と診断されますが、そうでない場合には坐骨神経そのものが圧迫されているかどうかを診断するのは難しい場合があります。ほかの腰椎疾患などを除外して、梨状筋症候群の診断にたどり着くことが多いのが現状です。
 臀部から下肢にかけて坐骨神経の経路に沿って痛みやしびれがあるため、腰椎椎間板ヘルニアとの鑑別が必要となります。
 整形外科の医師による治療は、保存療法と手術療法があります。保存療法では、臀部の保温、安静を行うようにし、硬い椅子に座るなどの臀部への機械的刺激を避けるようにします。ある特定の動作で症状が誘発される場合は、その動作を避けるようにします。
 また、鎮痛剤による痛みの緩和を行い、痛みがひどい時には梨状筋部への神経ブロック注射が効果的な場合もあります。
 筋肉の緊張と硬直により痛みが出るので、温熱療法、電気治療、筋肉の緊張をほぐす筋弛緩(しかん)剤などが効果的な場合もあります。そのほか、梨状筋のストレッチや運動療法が効果的である場合もあります。これは梨状筋の緊張を緩和し、股関節運動で坐骨神経の動きをよくすることによるものです。
 坐骨神経が梨状筋を貫通している人で、保存療法で症状の改善がみられない場合には、梨状筋を切断し坐骨神経を正常な位置に戻す手術療法を行うこともあります。
 整形外科で梨状筋症候群と診断され、保存療法でも症状が改善されない場合には、整体やカイロプラクティックなどよるマッサージやストレッチを受けてみるのもよいでしょう。梨状筋および大臀筋など臀部周辺の筋肉をほぐすことなどで、症状の緩和が期待できます。




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■用語 旅行者血栓症 [用語(り)]

[飛行機]飛行機内などで長時間、同じ姿勢を取り続けて発症する一連の症候群
 旅行者血栓症とは、飛行機内などで長時間、同じ姿勢を取り続けて発症する一連の症候群。エコノミークラス症候群、ロングフライト血栓症、静脈血栓塞栓(そくせん)症、深部静脈血栓症とも呼ばれます。
 飛行機のエコノミークラス以外の座席、飛行機以外の交通機関や施設の座席でも、発生が報告されています。
 長時間、座ったままの同じ姿勢でいると、血液の流れが徐々に悪くなり、脚や腕などの静脈に、血の固まりである血栓が生じやすくなります。この血栓が血流に乗って肺へ流れ、肺動脈が詰まると、肺塞栓(そくせん)症となります。
 肺動脈が詰まると、その先の肺胞には血液が流れずガス交換ができなくなる結果、換気血流に不均衡が生じ、動脈血中の酸素分圧が急激に低下、呼吸困難を起こします。また、肺の血管抵抗が上昇して、全身の血液循環に支障を起こします。
 軽度であれば胸焼けや発熱程度で治まりますが、最悪の場合は死亡します。
 飛行機内などでは、血液が固まりにくいように水分を補給したり、長時間に渡って同じ姿勢を取らないようにし、着席中に足を少しでも動かして血液循環をよくすることで、旅行者血栓症は予防できます。





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■用語 離断性骨軟骨炎 [用語(り)]





[野球]関節軟骨の下にある軟骨下骨が壊死し、関節軟骨の一部とともに関節内にはがれ落ちる疾患
 離断性骨軟骨炎とは、関節軟骨の下にある軟骨下骨が壊死(えし)を起こし、その部分の骨が表面の関節軟骨の一部とともに、関節の中にはがれ落ちる疾患。多くの場合、剪断(せんだん)型骨端症と見なされています。
 軟骨下骨が壊死を起こす原因には、かかりやすい素質と外傷が考えられます。関節の運動によって、はさみ切る力である剪断力が働くと、壊死部は離断されて関節遊離体(関節ねずみ)になります。遊離体の数は1個ないし数個で、多数のことはありません。
 発生部位は膝(しつ)関節、肘(ちゅう)関節に多く、股(こ)関節、足(そく)関節にもみられます。骨と関節軟骨の結合がまだ不完全な思春期ごろの男子に多く、しばしば両側性にみられます。
 膝関節にみられる離断性骨軟骨炎は、大腿骨顆間窩(だいたいこつかかんか)の内側顆に面する関節面に好発します。10~20歳のスポーツをする男子に多く、関節面間での衝突や繰り返される外力によって、軟骨下骨の損傷と壊死が生じ、骨軟骨片が離断すると考えられます。
 初期の症状は、軽い膝関節痛や腫(は)れを自覚する程度で、安静にしていると痛みは落ち着きます。しかし、夜に痛みが出ることも少なくありません。
 壊死が進行すると、階段の昇降や走ることが困難になります。病巣が離断して遊離体になり、この骨軟骨片が関節内を動き回って関節軟骨の間に挟まると、激痛が生じます。歩行の時にも痛みを感じるようになり、膝の曲げ伸ばしができなくなったり、関節水症なども起こります。
 肘関節にみられる離断性骨軟骨炎では、壊死の大部分が上腕骨小頭の軟骨下骨に生じ、大きさは直径1cm程度です。13~17歳の男子によくみられ、特に野球の投手に多くみられるため、野球肘(ひじ)とも呼ばれます。症状は、膝関節の場合とほぼ同様です。
 整形外科の医師による離断性骨軟骨炎の診断は、症状とX線所見によります。詳しい情報を得るためには、X線断層撮影やMRI、CT、骨シンチグラフィなどを行います。
 膝関節にみられる離断性骨軟骨炎の治療は、年齢と進行の程度によって異なります。10歳前後の骨の成長期に当たる骨端線閉鎖以前で、骨軟骨片が動いていない初期から中期では、ギプスで膝を固定して松葉杖(づえ)を使い、体重による負荷をかけないようにする免荷療法を長期間行います。
 関節鏡を使っての骨穿孔(せんこう)術(ドリリング)も有用で、骨軟骨片への血流改善が期待できます。病巣が進行すれば、自分の骨で作った釘(くぎ)や骨に変わる人工のピンなどで、骨軟骨片を固定する骨釘(こってい)固定術という手術を行います。
 すでに離断して長期間たってしまった場合は、骨軟骨片の固定は困難で、骨軟骨片を手術で摘出します。最近は骨軟骨移植が行われるようになり、手術成績も向上しています。
 肘関節にみられる離断性骨軟骨炎の治療は、発症早期には肘の安静を保つ保存療法を行います。進行すると、手術が必要になります。




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■用語 流行性耳下腺炎(おたふく風邪) [用語(り)]





[トイレ]耳下腺が腫れる合併症の多い感染症
 流行性耳下腺(じかせん)炎とは、ムンプスウイルスによる急性ウイルス感染症で、耳の前から下にかけての腫(は)れを特徴とします。しっかり腫れると、おたふくのお面のように、下膨れします。おたふく風邪、ウイルスの名前をとってムンプスとも呼ばれます。
 感染者の唾液(だえき)から、飛沫(ひまつ)感染します。流行に周期性はなく、季節性も明確ではありませんが、春先から夏にかけて比較的多く発生します。かかりやすい年齢は1~9歳、とりわけ3~4歳。感染しても発病しない不顕性感染が、30~40パーセントの乳幼児、学童にみられます。
 耳の下の唾液腺の一種である耳下腺が腫れることで知られますが、ムンプスウイルスは、体中を回って、ほかのいくつかの臓器にも症状を起こします。
 突然、37~38℃の発熱が1~2日続いた後に、耳の下に痛みを訴え、片側の耳下腺が腫れてきます。子供は口を開けたり、触ったりすると痛がります。発熱せず、最初から耳下腺が腫れてくるケースもあります。
 一般的に、1~3日して、もう片方の耳下腺が腫れてきますが、4人に1人は片方の耳下腺しか腫れません。腫れは3日めぐらいがもっともひどく、その後、徐々にひいて、5~7日で消えていきます。
 発熱がある間は、水分を十分に与え、静かに過ごさせましょう。耳下腺の腫れたところは、冷湿布などで冷やして痛みを和らげます。食事は流動食、ないし軟らかい物とし、刺激物は避けましょう。特に酸っぱい物や香辛料は、耳下腺からの唾液の分泌を増加させ、痛みが強くなります。
 一度下がった熱が再発し、腹痛、嘔吐(おうと)、頭痛、精巣の腫れなどを生じた場合、無菌性髄膜炎、膵(すい)炎、精巣炎などの合併症が起きた可能性がありますので、医療機関を受診しましょう。
 ムンプスウイルスに効く薬はありませんが、精巣炎を起こしていれば副腎(ふくじん)皮質ステロイド薬を使ったり、頭痛や耳下腺の痛みに対して鎮痛薬を使うことがあります。
 流行性耳下腺炎は合併症の多い感染症ですから、全身状態がよくても安静、保温、栄養など、乳幼児、学童に対する基本的な看護が大切です。





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